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中国:ネット世論誘導集団「五毛党」の育成訓練が話題に

2013年10月29日(火) 03時48分(タイ時間)
【中国】ネット世論を誘導・操作する目的で、中国当局が大量に雇用している――とされる「五毛党(ウーマオダン)」の育成訓練の様子が報じられたことが話題となっている。

 問題の番組は、地方テレビ局の湖北シ水電視台が9月に放映したもの。「五毛党」とは非公式に招聘され、1件当たり5毛(=0.5人民元、約6円)の報酬を得て、体制側に有利な意見をインターネット上に書き込む匿名集団を指す。正式な呼称ではなく、軽蔑的な意味も込められている。別名で「網絡評論員(ネット・コメンテーター)」とも称される。

 放映された映像は、湖北省黄岡市シ水県の共産党宣伝部が招聘した「五毛党」の育成訓練とされる。その内容は、突発的な公共事件が発生した際の対処方法をレクチャーしている場面。「速やかに事実を伝え、その原因を報告し、正しく世論を導く」とし、インターネットは「イデオロギーをかけた重要な戦場」と位置づけている。

 これまで実態が秘密のベールに包まれた「五毛党」の存在が公開されるのは極めて異例。そのため、信憑性を疑う声も出ている。この映像は放送後にインターネットの動画サイトでもアップされたがすぐに削除された。

 市民の間では、「五毛党」に反発する声も根強い。全容はまだ解明されていないものの、言論統制のためとはいえ、政府の手先となってわずか5毛で自分の魂を売るような工作を繰り返しているためだ。

 一方、「五毛党」の役割に関して、本来の目的は「情報撹乱」にあるとする見方もある。内部工作指南によると、ネット上に体制側に不利な情報が出現した場合、迅速にIPアドレス、発信人物を特定した上で、サイト管理者に命令し情報そのものを削除する。次に「五毛党」はこの削除した記事をコピぺして、別のIPアドレスを使って、自らが作者と偽って発表する。その後、別の「五毛党」がネットユーザーを装い「このIPアドレスは存在しない。この情報はデマ」と書き込みする。こうすることによって、一般市民はこの記事が事実なのかデマなのかを判別できなくさせるという。
《亜州IR株式会社》

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