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中国:巨額地方債務の裏に歪んだ官僚体制、成長率重視のツケ=人民日報

2013年10月30日(水) 04時44分(タイ時間)
【中国】中国の地方債務を巡る焦げ付きリスクが注目を浴びるなか、中国共産党の機関紙・人民日報は28日付で、地方債務が発生・膨張していくプロセスを分析する記事を掲載し、「根本には、地方政府の体制的な問題がある」と提起した。

 域内総生産(GDP)のみを地方経済の“成績考課”とみなす現状の体制や投資効率の低さが、地方政府の債務を膨らませる背景にあると指摘している。

 財政部財政科学研究所の賈康所長によれば、地方政府は現行の「予算法」で均衡財政を義務付けられ、赤字は認められていない。債券を発行することも原則として認められておらず、中央政府(財政部)が代理発行する地方債によって資金調達がなされてきた。だが実際には、地方政府は「融資平台」と呼ばれる融資会社を設立。この融資会社を通じて銀行などから融資を受けるなどして、債務を膨らませてきたのが実態という。

 この背景にあるのは地方政府の資金不足。たとえば経済発展が遅れた地域は安定した財源を確保できない一方で、経済を成長させるための支出を余儀なくされる。これらは中央から付与される財政転移支出では完全には補填できていない。

 また、地方政府が自ら進んで起債を進めている一面もあると補足する。中央からの“成績考課”の圧力を受けるなか、固定資産投資は地方政府にとって域内経済を成長させる上で直接的なけん引効果を持つ。このため、負債が多い地方ほど成長が速く、地元政府官僚の出世が進む――という怪現象すら存在するという。こうした近視眼的な無計画投資は投資効率を顕著に低下させると同時に、地方政府の債務リスクを一段と増加させる弊害をもたらしていると強調した。
《亜州IR株式会社》

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