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中国:増える海外留学帰国者、「家族との団らん」が理由

2013年11月6日(水) 17時59分(タイ時間)
【中国】「海帰派」と呼ばれる海外留学から帰国する中国人が近年急増するなか、「家族との団らん」が主要な帰国動機となっていることが研究報告で分かった。

 中国与全球化研究中心(中国グローバル化研究センター)と社会科学文献出版社が編纂した『中国海帰発展報告2013』によれば、海外留学生の帰国理由について、「父母と離れて暮らしたくないため」が90.9%、「国内での就職、発展に自信があるため」が78.4%、「より良い文化的な生活を享受するため」が66.7%だった。

 海外留学帰国者の8割を占める80~90年代生まれの留学生は、大多数が“1人っ子”。両親(家族)との相互依存が高いためと分析している。一方、60~70年代生まれの留学生は、著しい経済成長を遂げる母国に戻ることで、自身も発展の恩恵を被りたいと考える傾向が強いようだ。

 一方、2000年代前半に社会的に話題となった「海待(ハイダイ)」と呼ばれる帰国しても仕事が見つからず自宅待機を余儀なくなれた海外留学帰国者は、過去のものになりつつあるようだ。同報告によれば、すでに海外留学帰国者の86%が帰国して6カ月以内に仕事を見つけている。帰国から3カ月以内に就職した海外留学帰国者は全体の65.3%を占め、以下、3~6カ月以内が21%、6~12カ月以内が8.2%となっている。帰国から1年以上を経て就職した海外留学帰国者は全体の5.5%にとどまった。

 海外留学帰国者の就職先をみると、金融サービス業が全体の48.5%を占めた。そのほか、教育、科学研究が9.1%、電子情報技術業が8.7%、クリエイティブ業が7.4%、バイオテクノロジー、医薬業が7.4%、新エネルギー、新素材が7.0%、政府・公共事業が6.9%、その他が0.5%となっている。

 「海帰」は中国語で「海亀(ハイグイ)」と同音。海外から中国に帰国した留学生らを指す語句となった。海を長期間にわたって漂流し、産卵のために故郷に戻るウミガメのように母国に恵みをもたらすという意味が込められている。
《亜州IR株式会社》

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