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中国:膨張続ける銀行不良債権、年末にかけて処理ピークへ

2013年11月15日(金) 17時53分(タイ時間)
【中国】中国銀行業監督管理委員会は13日、国内銀行(大型商業銀行、株式制銀行、都市商業銀行、農村商業銀行、外資系銀行)の不良債権残高が9月末時点で5636億人民元(約9兆2000億円)に達し、年初に比べて707億人民元(約1兆1540億円)増加したと発表した。

 6月末比では4.5%拡大している。不良債権比率は6月末比で0.01ポイント高い0.97%に達し、7四半期連続で悪化した。年末の「成績考査」を控え、第4四半期は銀行の不良債権処理がピークを迎える――と専門家は指摘している。経済参考報が14日付で伝えた。

 過去のデータからみると、銀行の不良債権残高は持続的に増大しつつある。華泰証券は研究リポートの中で、2013年末の不良債権比率は1%に達し、12年末に比べて5ベーシスポイント悪化すると分析した。

 地域範囲も拡大する。不良債権リスクが集中するエリアについて銀行当局は、長江デルタから山東、福建、広東などに拡大している――と早い段階から警告していた。また業種別にみれば、製造業、卸・小売業が焦げ付きリスクの高い分野。なかでも卸・小売業は、不良債権が今後も大幅に膨らむと警戒されている。このほか水利、環境・公共施設管理、教育、交通運輸、倉庫・輸送などの各分野も、不良債権が急速に拡大するリスクを抱えているという。

 交通銀行の連平チーフエコノミストによれば、経営リスクが高い業界における企業の苦しい経営事情が明るみになるにつれ、銀行不良債権リスクの露呈は今後しばらく続くとみられる。仏金融大手ソシエテ・ジェネラルの中国担当エコノミストであるヤオ・ウェイ氏は、「一部業種の生産過剰問題や、中小都市に存在する潜在的な不動産バブルリスクなどのマイナス要因を考慮すれば、中国銀行業の不良債権率は、政府が公表する1%程度の水準をはるかに上回って、すでに10%に迫っている可能性がある」と指摘した。
《亜州IR株式会社》

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