RSS

中国:小売チェーン業界に優勝劣敗の機運、「再編の波」到来か

2013年11月21日(木) 01時24分(タイ時間)
【中国】中国の小売チェーン業界で二極化が加速しているようだ。

 大々的な店舗網拡充計画を発表する企業が存在する一方で、事業規模縮小や市場撤退を余儀なくされる企業が出ている。コストの増大、消費需要の低迷に加えて、インターネット通販からの競争圧力が逆風となる中で、優勝劣敗の機運が高まっているため。業界専門家の間では、中国の小売チェーン業界は2014年に大規模な再編の波が訪れるとの見方が根強い状況だ。過去10年続いた急成長期は過去のものになる――と悲観されている。中国政府系メディアが19日付で伝えた。

 中国資本の大手スーパーマーケットチェーンである華潤万家は18日、来年に53店舗を広州に新設する計画を公表した。同社の広州店舗数はすでに150カ所を超える。今年は生鮮食品配送センター(面積9000平米)を新設するなど、同市で業容を拡大し続けている。米ウォルマートも中国店舗網の拡充を表明。今後3年内に110店を開設する事業計画を打ち出した。

 この一方で、「香港富豪の李嘉誠氏が傘下スーパーマーケットチェーン、百佳(パークンショップ)の売却を検討している」、「タイ大手財閥ジャルーン・ポーカパン(CP)グループ傘下の卜蜂蓮花(CPロータス)が一部中国事業を売却する」といった報道が相次ぎ伝えられている。業界再編の兆しがみられ始めた格好だ。

 一部企業が事業縮小に迫られる背景にあるのがコスト高だ。上場小売各社が報告した13年6月中間業績では、販売費と管理費が前年同期比で膨らんだ企業が全体の8割を占めた。増収率の伸び悩みもあって、多くの企業で粗利益率が低下している。専門家は、大型スーパーの今年第3四半期・粗利益率は15%程度に落ち込んだとの見方を示した。経営体力の劣る弱小企業は、コストが臨界点を超えれば生き残れない状況にあるという。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報