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「タクシンが票買収で勝つだけ」 反タイ政府デモ指導者、解散総選挙を拒否

2013年12月3日(火) 14時57分(タイ時間)
【タイ】バンコクの反タクシン元首相・反政府デモを指揮する野党民主党のステープ元副首相は3日午後、デモ隊が占拠しているバンコク郊外のタイ政府総合庁舎で演説し、今後も反政府デモを継続、拡大すると宣言した。

 ステープ元副首相は、タクシン元首相の妹であるインラク首相が下院を解散したとしても、タクシン派与党が票買収で総選挙に勝利するだけだと主張。デモ隊による政府機関の占拠で行政府、立法府を麻ひさせ、権力を掌握する方針を改めて示した。

 デモ隊は政府総合庁舎のほか、バンコク都内の民主記念塔周辺、財務省を占拠。3日には警官隊の抵抗中止を受け、タイ首相府も攻め落とした。

 タイの経済界などからは解散総選挙による事態の収拾を望む声が出ているが、ステープ元副首相があくまで超法規的な権力掌握を主張しているため、政府側は打つ手がない状況だ。

 過去3回の下院総選挙の得票数をみると、タクシン政権(2001―2006年)の全盛期だった2005年2月はタクシン派政党1899万票、民主党721万票だった。タクシン政権をクーデターで追放した軍部が民政移管のため実施した2007年12月の選挙はタクシン派1234万票、民主党1215万票と最も接戦になった。タクシン派デモ隊によるバンコク都心部の長期占拠、治安部隊による強制鎮圧という大事件の1年後に行われた2011年7月の総選挙はタクシン派1575万票、民主党1144万票と、差がまた開いた。

 民主党は南部とバンコクが地盤で、タクシン派の地盤で大票田である東北部を攻略できずにいる。バンコクの民主党支持層の間では、「教育水準の低い東北人が選挙の度にタクシン派に買収されている」という見方が一般的で、ステープ元副首相の戦略はこうした見方を反映したものだ。
《newsclip》

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