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中国:安徽省が“未富先老”入り、多様な高齢化対策を提唱

2013年12月4日(水) 15時59分(タイ時間)
【中国】安徽省で高齢化が急ピッチに進んでいる。安徽省経済情報センターはこのほど発表した研究リポートで同省の現状について、「豊かになる前に高齢化する“未富先老”段階にすでに入った」との見解を示した。

 専門家は、より多くの高齢者の拠り所を確保するために、冬は暖かい南方で過ごし、夏は涼しい北方の避暑地で暮らす――といった「渡り鳥方式」の老後生活を推奨するなど、新たな高齢化対策が必要だと提案している。合肥晩報が2日付で伝えた。

 専門家は省政府に対して、高齢者サービス産業を発展させるための専門計画を策定するよう提案。◆需要があるエリアに高齢者向けの高級マンションを建設するなど、富裕層向けのハイレベルな高齢者サービスの育成、◆「渡り鳥方式」老後生活向けの支援や、高齢者向け旅行商品の開発、◆高齢者向けの金融商品の開発――などを通じて、高齢者サービスの産業チェーンを構築するよう提唱した。

 同省の60歳以上高齢者人口は2012年末で1088万4000人。同市人口に占める比率は15.8%に拡大し、全国平均を1.5ポイント上回っている。こうした中で介護施設の問題が浮上。省内施設のベッド数は現在26万8000床で、高齢者1000人当たりに換算すると25床にとどまる。国が2020年の目標として掲げる1000人当たり35~45床となお大きな開きがある。また現有の施設はほとんどが公共で、市場化が進んでいない。施設の多くは運営ノウハウや資金の不足によって、本来備える機能を発揮できていないのが現状だ。さらに現有の施設は、高齢者が体を動かせる場所や、医療サービスに欠けるほか、正規の訓練を受けたプロの介護スタッフも少ない。

 構造上の矛盾もある。「家族が高齢者の面倒をみる」という伝統的な概念があるため、省内施設のベッドに構造的な空きが存在。農村部の介護施設では、2012年に3割のベッドが空いている状態だった。
《亜州IR株式会社》


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