RSS

タイ混乱拡大 9日に大規模デモ、最大野党が全議員辞職

2013年12月8日(日) 17時55分(タイ時間)
【タイ】最大野党民主党のステープ元副首相が率いる反タクシン元首相・反政府派のデモ隊は9日朝、バンコクのタイ首相府へデモ行進する計画だ。

 ステープ元副首相は9日のデモを、タクシン派インラク政権打倒に向けた最終決戦と位置付け、市民にデモへの参加を、国営企業にゼネストを呼びかけている。

 一方、民主党のアピシット党首(前首相)は8日、党所属の下院議員全員が議員辞職すると発表した。インラク政権とタクシン派与党プアタイは憲法改正案を却下した憲法裁判所の判決を拒否する姿勢を示したことと、タクシン元首相らへの恩赦法案を下院で可決したことで、正当性を失ったと主張している。

 ステープ元副首相はデモでタクシン派インラク政権を瓦解させ、「権力を国民に返す」としており、インラク首相の辞任や下院解散は意味が無いとしている。こうした状況の中、民主党が国会を放棄することで、国会を通じた民主的、合法的な事態の収拾は不可能となり、軍もしくは司法が政治に介入する可能性が高まった。

 反政府デモ隊は8日時点で、バンコク郊外の政府総合庁舎(ジェーンワタナ通り)、都内の財務省(ラマ6世通り)、民主記念塔(ラチャダムヌンクラーン通り)周辺、マカワンランサン橋(ラチャダムヌンノーク通り)周辺を占拠しており、9日のデモでは、それぞれの拠点から首相府を目指す。都内のパホンヨーティン通り、ラチャダピセーク通り、スクムビット通り、ペッブリ通り、シーロム通りなどでもデモ行進を予定している。

 タイは選挙に基づく立法、行政と、特権階級が影響力を持つ軍、司法が並立する二重権力構造で、2006年以降続く政局の混乱は、立法、行政を握ったタクシン元首相が国家システムの一元化に向け、軍、司法の掌握を目指したことが原因のひとつと考えられる。民主党はアピシット党首ら幹部に名家の出身者が多く、特権階級寄りのため、今回、タクシン派政権打倒に向け、国会に背を向けることを選んだようだ。
《newsclip》

注目ニュース

省庁占拠でも警察動かず 不思議なバンコクのデモnewsclip

【タイ】反タクシン元首相派による反政府デモは、指導者のステープ元副首相が様々な職種の代表からなる「人民議会」に国権を委ねるという構想を打ち出して、政府との対話を拒否し、こう着状態が続いている。

上院公選制に違憲判決は不当 タイ与党、憲法裁非難newsclip

【タイ】上院の全議席を公選制に変更する憲法改正案にタイ憲法裁判所が違憲判決を下したことに対し、改憲案を作成したタクシン元首相派与党プアタイは21日、憲法裁が権力を乱用したとして非難する声明を出した。

改憲案に違憲判決 タイ与党、憲法裁と対決姿勢newsclip

【タイ】タイ憲法裁判所は20日、上院の全議席を公選制とする憲法改正案を違憲とする判断を下した。改憲案を国会に提出、可決したタクシン元首相派の政権与党プアタイなど6党の解党は命じなかった。

タイ上院がタクシン元首相らへの恩赦否決 野党はゼネスト、納税拒否呼びかけnewsclip

【タイ】タイの議会上院(定数150)は11日、タクシン元首相派と反タクシン派の政治抗争で投獄、訴追された人に包括的な恩赦を与える恩赦法案の第1読会を開き、反対141、賛成0で否決した。



新着PR情報