RSS

タイ野党幹部、「人民が国権掌握」 デモ継続へ

2013年12月10日(火) 01時02分(タイ時間)
9日の反政府デモの画像
9日の反政府デモ
写真、ニュースクリップ
9日の反政府デモの画像
9日の反政府デモ
写真、ニュースクリップ
9日の反政府デモの画像
9日の反政府デモ
写真、ニュースクリップ
【タイ】野党民主党による大規模な反政府デモで揺れるタイで、タクシン元首相派インラク政権は解散総選挙で事態の打開を図る道を選んだ。

 一方、デモを指揮するステープ元副首相(元民主党幹事長)はデモ隊による事実上のクーデターで国権を掌握し、既成の立法府、行政府のシステムを作り変えると宣言。民主党が不利とみられる総選挙には応じず、超法規的な方法で、タクシン元首相と妹のインラク首相らの影響力排除を目指す構えだ。

 インラク首相は9日、テレビ演説を行い、「(民主党は)デモ参加者が多数だと主張している。(政府・与党と民主党の)どちらが国民の多数の支持を得ているか、国民の審判を仰ぐ」と述べ、議会下院を解散、総選挙を行うと表明した。プミポン国王は同日、解散総選挙を承認し、投票日は2014年2月2日に決まった。与党プアタイはインラク首相を比例代表名簿1位とする方針だ。

 民主党は同日、バンコクで15万人規模の反政府デモを行い、タイ首相府を包囲した。

 タイのテレビ報道によると、ステープ元副首相は同日夕方と夜に、タイ首相府近くの反政府集会場で演説し、主権在民をうたったタイの憲法3条を根拠に、インラク政権から権力をはく奪し、国権は国民に返還されたと宣言。「人民議会」を設置し、8―15カ月かけて、県知事の公選制、汚職防止強化策などを実現した後、総選挙を行うという行動方針を示した。ただ、「人民議会」の議員選出方法など具体的な手順や法的根拠は明らかにしていない。また、インラク内閣に対し、24時間以内に総辞職するよう要求。デモ参加者には今後3日間、デモを継続するよう呼びかけた。デモ参加者はステープ元副首相の演説を受け、一斉にホイッスルを吹き鳴らすなどし、賛意を示した。 

 タイでは第2次大戦後から1980年代まで軍事政権が続き、クーデターで憲法、法律が塗り替えられることが頻発した。こうした歴史と、立ち遅れが目立つ教育システムにより、民主主義、法治の観念が薄い。バンコクの中間層の間では、人口の多い東北部の支持政党が総選挙で勝ち、自分達が支持する民主党の政権がなかなか発足しないといういらだちも強く、こうした背景が、今回の大規模なデモの一因となったとみられる。
《newsclip》

注目ニュース

【タイ】タイ警察によると、9日のバンコクの反政府デモの参加者は午後2時時点で約16万人に上った。

【タイ】タイ警察によると、9日朝、野党民主党が率いる反政府デモの影響で、ウィパワディランシット通りの一部で交通が麻ひするなど、バンコク都内の複数の場所で渋滞が悪化している。ビジネス街シーロム通りの...

【タイ】インラク首相が9日朝、下院解散を発表したことを受け、野党民主党は首相に辞職を要求。「権力を国民に」返した上で、選挙管理内閣を組閣すべきと主張した。

特集



新着PR情報