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バンコクで20万人規模の反政府デモ、総選挙阻止で立候補受付会場包囲

2013年12月22日(日) 23時28分(タイ時間)
22日の反政府デモの画像
22日の反政府デモ
写真、ニュースクリップ
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【タイ】タイの最大野党民主党などが率いる反タクシン元首相・反政府派は22日、バンコクで20万人規模の反政府デモを行った。

 デモ隊は都内の戦勝記念塔(高架電車BTSビクトリーモニュメント駅周辺)、パトゥムワン交差点(ショッピングセンターのMBK近く)、ラチャプラソン交差点(ショッピングセンターのセントラルワールド近く)、BTSアソーク駅前などを占拠し、周辺の交通が麻ひした。参加者はホイッスルを吹き鳴らし、インラク首相に退陣を迫った。

 デモを指揮するステープ元副首相(元民主党幹事長)はデモ参加者に対し、来年2月2日に予定されている議会下院総選挙の阻止を改めて表明。23日から始まる立候補受付を妨害するため、受付会場のバンコクユースセンター(タイ・ジャパン)(ミットマイトリー通り)をデモ隊で封鎖するよう呼びかけた。また、投票日当日は投票所をデモ隊で封鎖する方針を示した。

 ステープ元副首相はインラク政権を退陣させた上で、様々な職種の代表からなる「人民議会」に国権を委ねるという事実上のクーデターを打ち出している。

 民主党は今月9日に約20万人が参加する大規模な反政府デモをバンコクで行い、インラク首相を下院解散、総選挙に追い込んだ。ただ、総選挙ではタクシン元首相派与党が優勢とみられることから、21日、選挙のボイコットを表明した。

 民主党はバンコクと比較的人口が少ない南部が地盤で、2001年、2005年、2007年、2011年と過去4回の下院総選挙ではいずれも、大票田の東北部とタクシン元首相の地元の北部を抑えるタクシン派に敗北した。

 実際には2006年にも、反政府デモと特権階級の圧力に苦しんだタクシン首相(当時)が下院を解散、総選挙が行われた。民主党はこの選挙をボイコットし、タクシン派政党が勝利したが、裁判所が選挙自体を無効と宣告。宙ぶらりの状態となったタクシン政権は同年9月、軍事クーデターで崩壊した。

 今回の状況はこのときに類似しており、民主党はデモで政権打倒ができない場合、憲法裁判所もしくは軍に介入を働きかける可能性がある。ただ、こうした方法で暫定政権が発足しても、次回の総選挙ではタクシン派が復活する可能性が高いとみられ、タイの政局混乱は終りが見えない状況だ。

 タイでは2006年から、特権階級とバンコクの中間層、南部が中心の反タクシン派と、東北部、北部の中低所得者が中心のタクシン派の抗争が続いている。

 反タクシン派にとって、インラク政権は反王室の汚職政治家であるタクシン元首相が「教育水準の低い東北人」を選挙で買収して発足した政権で、王室を守り、国を正しい方向に向かわせるためには、タクシン元首相と妹のインラク首相らの追放が必要となる。しかし、反タクシン派は選挙でタクシン派に勝てないため、軍事クーデターや裁判所の介入といった非常手段に頼る傾向が強く、タクシン派に比べ「教養」があると自負する反タクシン派が民主主義や法治を否定する主張を繰り返すという矛盾に陥っている。

 一方、タクシン派にとって、タクシン元首相は、これまで顧みられなかった地方住民、低所得者層に低額医療を行き渡らせ、農村・地方開発を進めた「民主主義のリーダー」。インラク政権は選挙で選ばれた正統な政権で、反タクシン派は軍事クーデターや裁判でタクシン派政権の転覆を繰り返す非民主的な勢力ということになる。

 両派の抗争は、経済格差、地域格差、教育問題、さらにはタクシン派の支持基盤である東北人への民族差別的な要素も含み、感情的なレベルの対立が深まっている。問題を整理分析して対応する理性的なアプローチはほとんど見られず、解決を難しくしている。
 
《newsclip》

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