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中国:ロボット重要部品の9割を海外依存、複数都市が産業育成めざす

2013年12月25日(水) 13時49分(タイ時間)
【中国】中国各都市でロボット産業を重点産業として育成しようとする動きが目立っている。

 賃金コストが大きく上昇する中国の製造業では、ロボット工業を発展させることが産業モデルの転身・レベルアップを図る上でのカギとなる。しかし足元では、中国のロボット市場は海外ブランドが主流。重要部品の80~90%を輸入に依存しているのが現状だ。毎日経済新聞が24日付で伝えた。

 重慶市は今年10月末にロボット産業の育成計画を公表。同産業の規模を2015年までに300億人民元、20年までに1000億人民元(約1兆7200億円)に引き上げ、新たな成長産業として発展させる目標を打ち出した。このほか、上海、天津、江蘇、安徽、湖北、広東、遼寧などの直轄市・省がロボット産業を重点育成分野に掲げている。

 こうした地方政府の取り組みについて市場アナリストの多くは、ロボット分野に潜む巨大な商機に目を付けたものだと指摘している。国際ロボット連盟(IFR)は中国のロボット販売量について、2005年から年平均25%のペースで増加し、12年に2万7000台に達したと報告。16年には世界最大の市場になるとの予想を明らかにした。東北証券のアナリストも、労働者1万人当たりのロボット保有台数が韓国、日本、ドイツなどで250~350台に達するのに対し、中国は55台にとどまる点を指摘。市場のポテンシャルは大きいとして、「中国のロボット産業は今後数年内に爆発的な拡大期に入る」と見通した。

 しかしここでネックとなるのが技術力の後れだ。専門家によれば、中国のロボットメーカーは、モーター、減速機などの重要部品をほぼ安川電機(6506/東証)などといった日本企業から買い付けている。中国産の部品は安定性の面で外国製に大きく後れをとっているためという。ロボット本体の性能面でも技術的ハードルは高い。業界関係者によると、溶接など高い技術力と精密度が求められる産業ロボットを受注できる企業は、中国に存在する1000社以上のロボットメーカーの中でごく一握りだという。
《亜州IR株式会社》


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