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中国:宅配荷物の箱に猛毒トリフルオロ酢酸、山東省で男性1人死亡

2013年12月25日(水) 13時49分(タイ時間)
【中国】インターネット通販で靴を購入した山東省に住む男性が、届いた荷物の箱に染み込んでいた猛毒の化学物質「トリフルオロ酢酸」を吸って死亡した事件で、湖北省ケイ門市沙洋県の警察はこのほど、トリフルオロ酢酸を発送した化学工場の従業員を逮捕した。

 山東省の警察と協力して、調査に入っている。また湖北省郵政管理局は、トリフルオロ酢酸を運んだ宅配会社の経営ライセンスをはく奪した。

 トリフルオロ酢酸は、湖北沙洋経済開発区の化学工場の従業員が今年11月27日に発送。宅配大手、園通快逓に加盟する沙洋運通物流有限公司に依頼し、山東省イ坊市の製薬会社に速達で送った。配送センターで保管中に容器から漏れ出し、一部の荷物の箱に浸み込んだとみられる。死亡した男性が注文した靴もこのセンター内に保管されていた。 

 男性は29日に荷物を受け取り、その数時間後に嘔吐や腹痛などの症状を訴え、搬送先の病院でまもなく絶命した。山東省郵政管理局の発表によると、死亡した男性のほかに、配送センターの従業員数人を含めた9人が中毒を起こしている。

 化学工場の副総経理は、「過去にも2回、トリフルオロ酢酸の配送を沙洋運通物流に依頼した。それ以前にほかの宅配会社にも打診したが、いずれも拒否された」と話している。一方で、「韵達、申通、徳邦の宅配3社も過去に同化学工場のトリフルオロ酢酸を配達していた」との報道も一部にある。

 こうしたなか国家郵政局は、全国の宅配会社を対象に荷物検査の内容を調査すると発表。違反が確認された企業に厳罰を下す方針を明らかにした。

 腐食性をもつトリフルオロ酢酸は、人体の健康に深刻な害をもたらす。重篤な皮膚の薬傷や眼の損傷を生じる。吸入すると気道障害を発症する。
《亜州IR株式会社》


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