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中国:「抗PM2.5」謳う化粧品が続々登場、専門家「効能に根拠ない」

2013年12月25日(水) 13時49分(タイ時間)
【中国】大気汚染が問題となっている中国で、多くの化粧品メーカーがこれを商機と捉え、「抗PM2.5」を謳う商品を続々と発売している。しかし専門家は、その効能に明確な根拠はないと指摘している。重慶晩報が20日付で伝えた。

 ネットショッピングポータルサイト「淘宝(タオバオ)」の今冬の売れ筋化粧品をのぞくと、軒並み「抗PM2.5」の文字が目に入る。BtoCオンラインショッピングモール「天猫商城(Tmall)」内の化粧品メーカー「自然堂」サイトでは、保湿美容・スキンケアクリーム「自然堂雪域滋潤保湿精華霜BB霜」が119人民元で売られている。商品パッケージに「抗PM2.5」の文字はないが、サイト上ではっきり「PM2.5を防ぐ」と謳っている。同商品の直近1カ月販売個数は176個、累計販売個数は406個に達した。また、同モール内「旁氏(POND’S)」サイトでは、洗顔料「旁氏清透浄白潔面乳泡沫洗面ダイ」を17人民元で販売。やはりサイト上で「PM2.5を洗い流せる」と宣伝していた。同商品の直近1カ月販売個数、累計販売個数はそれぞれ1121個、7599個に上る。北京華風時代化粧品有限公司に至っては、商品名に直接「PM2.5」の文字を大きく入れた洗顔料「雅喜莱PM2.5深層潔面乳」を販売。製造工場は北京だが、「日本製・抗PM2.5スキンケア保湿・空気汚染物質除去ミスト」などパッケージに日本語を使い、日本製の偽装までしていた。

 デパートの化粧品売り場で各カウンターをのぞくと、おおやけに「抗PM2.5」をアピールする商品はない。だが一部の販売員は、接客中に「抗PM2.5」効果があると断言して商品を売り込んでいた。ある販売員が「抗PM2.5」効果を認めた商品について、別の店の同メーカーの販売員はその効果を否定した。

 メーカーに真意を取材したところ、自然堂は「汚れの除去に効果がある点をアピールした」と回答。旁氏は「当社の商品でPM2.5を防ぐことはできない。顔の汚れを落とせるだけだ」と説明した。北京華風時代化粧品有限公司は「『抗PM2.5』効果については調査・実験していない。毛穴の奥の汚れまで落とせることを伝えようとした」と回答している。

 専門家は、「PM2.5は主に呼吸により体内に吸い込まれる。まだ毛穴から吸収されるという研究報告はない」とし、安易に化粧品メーカーの口車に乗るべきではないと忠告した。別の専門家は、「化粧品でPM2.5を防げるというのはデタラメだ。今のところ『抗PM2.5』化粧品に対する国家基準はない。当然その効果も権威機関によって検証されていない」とメーカーの表示に根拠がないことを指摘した。
《亜州IR株式会社》


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