RSS

タイ軍事クーデターのうわさ強まる Xデーは14日?

2014年1月7日(火) 15時53分(タイ時間)
プラユット陸軍司令官の画像
プラユット陸軍司令官
【タイ】反タクシン元首相・反タイ政府派によるバンコクの封鎖計画「バンコク・シャットダウン」が13日に迫る中、軍事クーデターによる政権転覆のうわさが強まっている。

 軍の最高実力者であるプラユット陸軍司令官は7日、クーデターのうわさについて、「まだ起きていないことを恐れてもしょうがない。しかし、すべてのことには原因がある」と述べ、クーデターの可能性を排除しなかった。タイ陸軍は11日のタイの「子どもの日」と18日の「タイ軍記念日」のイベントのためとして、バンコク都内に戦車などの搬入を進めている。

 プラユット司令官は2010年にバンコク都心を占拠したタクシン派市民を軍が武力鎮圧した際の指揮官。現在の反政府デモを率いるステープ元民主党幹事長は当時、治安担当の副首相だった。

 一方、タクシン元首相派の政権与党プアタイのスニサー副報道官は6日、クーデターのうわさに言及し、「13日のデモで何者かが発砲し、それを理由に軍がクーデターに乗り出す」、「国際社会の反発を避けるため、クーデター後、市民が兵士に花を渡す」、「占い師がクーデターの実行日に14日を選んだ」、「クーデター後に設置される政権はタクシン派を弾圧し、反タクシン派の野党民主党が選挙で勝てる状況になれば1年で選挙を行う。無理そうであれば任期を延長する」といったうわさがあるとして、民主党のアピシット党首(前首相)に真偽を問うた。

 タイの私立バンコク大学が3―6日にバンコク在住の18歳以上を対象に実施した世論調査(回答者1021人)では、「選挙の前に政治改革」といった反政府派の主張への賛同が多く、インラク首相が掲げる2月2日の議会下院総選挙による事態の収拾は支持を得ていない。

 「政治改革についてどう考えるか」という質問に対しては、回答者の41・7%が「政治改革を先に行い、1年以内に選挙」と答え、「選挙を実施し、その後、政治改革」は27・3%だった。

 「状況が悪化した場合、クーデターに賛成するか」には38・5%が「賛成」、42・1%が「反対」と回答した。

 「インラク首相の辞任で事態は改善するか」という質問には38・9%が「改善する」、45%が「変わらない」と答えた。

 2月2日の総選挙後の情勢については、「変わらない」44・4%、「悪化する」25・5%、「改善する」14・4%だった。

 ステープ氏らはインラク首相の兄であるタクシン元首相の影響力排除、インラク政権の退陣などを要求し、昨年11月からバンコク都内の民主記念塔などで座り込みの反政府集会を続けている。12月8日には民主党が党所属の下院議員全員の議員辞職を発表。翌9日、バンコクで20万人規模の反政府デモを行い、インラク首相を下院解散、総選挙に追い込んだ。しかし、ステープ元副首相はインラク政権を退陣させた上で、様々な職種の代表からなる「人民議会」に国権を委ねるという事実上のクーデター計画を打ち出し、総選挙を拒否。バンコク都内の主要道路を今月13日からデモ隊で封鎖し、バンコクを「シャットダウン」するとしている。
《newsclip》

注目ニュース

「バンコク・シャットダウン」 アソーク、総合庁舎など標的newsclip

【タイ】野党民主党のステープ元副首相らが率いる反タクシン元首相・反政府派は13日から予定しているバンコクの占拠計画「バンコク・シャットダウン」で、デモ隊が占拠してステージを設営する重要拠点7カ所を...

特集