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中国:12月の新規融資低調、13年の月間最低に落ち込む

2014年1月17日(金) 14時40分(タイ時間)
【中国】中国人民銀行(中央銀行)が15日発表した2013年12月の人民元建て新規銀行貸出純増額は、市場予想(約6000億人民元)を大きく下回る4825億人民元という結果だった。

 前月の6246億人民元から1400億人民元以上も減少し、13年の月間最低を記録している。13年通期では8兆8900億人民元(約154兆6550億円)となった。

 12月末時点の通貨供給量(M2)伸び率は、前年同期比で13.6%と11月末時点(14.2%)から0.6ポイント減速した。
 足元で弱含んでいるのは金融統計にとどまらない。海通証券によると、いわゆる「李克強指数」(景気の実体を把握するために李首相が用いているとされる工業用電力使用量、鉄道輸送量、貸出額の3指標で構成)も12月は7.8ポイントに落ち込み、4カ月連続の低下を強いられた。

 人民銀行は15日、今年の金融政策について、「緩めもしなければ引き締めもしない」との方針を改めて示したものの、金融リスクを防止するためのデレバレッジの推進が必要な状況に変わりはない。実際、実体経済全体の資金調達額を示す社会融資規模純増額(銀行当局の監督下にない債券発行や株式発行、信託融資などを新規銀行貸出純増額に加えたもの)は急増。13年通年で17兆2900億人民元と、前の年に比べて1兆5300億人民元増加し、過去最高を更新した。うち委託貸出の純増額は2兆5500億人民元と、前の年に比べて1兆2600億人民元も増加している。

 シャドーバンキングの膨張が続くなか、デレバレッジ推進に伴う「中性ながらも引き締め気味」の政策方針が今後も続けられるとの見方が少なくない。
《亜州IR株式会社》


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