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中国:中西部エリアに「農民工」逆流、東部沿海の労働力不足に拍車

2014年1月24日(金) 13時28分(タイ時間)
【中国】「労働力の輸出大省」と呼ばれてきた中西部エリアの省・自治区に向けて、労働力が逆流する現象が中国で起きている。賃金などの待遇を含めて、これら地域の労働環境が好転しつつあることが背景。

 これまで故郷を離れて大都市へと出稼ぎに行っていた農民工の新たな選択肢は、Uターン就職や起業だ。東部沿海部の各地域では、春節(旧正月、2014年は1月31日)明けに「労働力不足」の圧力が一段と高まる見通しという。人力資源和社会保障部(人社部)が22日に発表した「2013年第4四半期の就業状況報告」に基づいて、経済参考報が23日付で伝えた。

 この報告は、全国104都市の公共就職斡旋機関に登録された求人・求職情報を統計した。それによると、13年第4四半期の全国求人数は512万5000人、求職者数は463万8000人。求職者1人あたり何件の求人があるかを示す求人倍率は1.10に上昇し、前年同期から0.02ポイント改善した。

 もっとも、就業状況は地域によってばらつきがみられる。求人数と求職者数は、東部地域で前年同期比5.9%、9.0%ずつ減る一方、中西部地域は1.8%、2.9%ずつ増加した。

 就職情報提供サイト「前程無憂」のまとめによると、中国2、3線都市の求人需要は足元で爆発的に膨張。この流れはさらに、4線都市にも波及しつつある。特に武漢(湖北省)、瀋陽(遼寧省)、西安(陝西省)で人材不足が顕著。新疆ウイグル、内モンゴル、寧夏回族なども新たな人材不足エリアになっているという。

 人社部の信長星・副部長によれば、従来の労働力輸出大省で、河南省は11年に省内職場間の転職者数が省外へのそれを初めて抜いた。四川省でも12年に同様の変化がみられている。江西、安徽の両省も近い将来、こうした状況に転じることが確実視される状態だ。
《亜州IR株式会社》


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