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中国:激安「肉団子」の正体は添加物、安価と美味の両立で大量流通

2014年1月24日(金) 13時29分(タイ時間)
【中国】鍋の具材として人気の肉団子が、中国の市場で極端に安い価格で売られている。

 豚肉500グラムの価格が16人民元(約276円)であるのに対し、「豚肉団子」は500グラム当たり15人民元(約259円)の安価。およそ同量の肉を使用していたとしても、加工食品である肉団子が原材料の価格を下回るのには理由がある。「肉団子」と名がつくものの、これら安価商品は実際のところ、本物の肉の量はごくわずか、全く使われていないものすらある。それでもしっかりとした“肉”の歯ごたえがあり、噛めば“肉汁”の旨みが口中に広がる。これらの“魔法”は、添加物という「万能薬」の働きによるものだ。南方日報が21日付で伝えた。

 市場で売られる「肉団子」は、カニ肉団子、エビ肉団子、イカ肉団子、牛とシャコの肉団子、豚とシイタケの肉団子、ウナギ肉団子など多岐にわたる。これら原価の異なる商品が、すべて500グラム15人民元の同じ価格で販売されている。店主は、「どの商品も仕入れ値があまり変わらない。だから同じ値段で提供できる」と話す。これらはすべて魚のすり身、水、デンプン、卵白からできている模倣品。そこに添加物を加えることで、肉の食感と味を出しているのだ。そして必要に応じて、豚肉エキス、エビエキスなどの添加物を混入して、味の違いを出している。もし歯ごたえのある食感がほしければ、さらにゼラチン系の添加物を少量加える。

 代表的な添加物「肉精膏」は、500グラム入り1瓶が100人民元(約1700円)強で手に入る。安くはないが、微量を添加するだけで、「濃厚な肉味」を再現できる。1袋で500キログラムの肉団子を捏ね上げることが可能だ。こうして作られた「肉団子」の原価はたったの0.2人民元(約3円)だ。

 本来の肉団子は、脂身と赤身を3対7の割合で配合したひき肉に、卵、片栗粉、ネギ、ゴマ油、旨み調味料、塩を加えて成形される。牛肉団子の場合、牛肉価格より500グラム当たり8人民元(約138円)ほど高くなる。「模倣肉団子」を販売する店主は、「原価を低く抑えたい小規模な食品加工業者は、ほとんどが添加物を混入し、肉の使用量を減らしている」と業界の裏事情を明かす。

 一方で食品加工業者側は、「添加物の使用量は、すべて国が定めた基準値に従っている」と安全性を強調している。しかし、基準値内の添加物を何種類も同時に摂取することによってもたらす人体への影響を確認する実験は誰も行っていない。それを食べる消費者が、身をもって実証するしかないのだろうか――。国や業界内での早期対策が求められている。
《亜州IR株式会社》

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