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中国:「反腐敗」逃れで富裕層の移民ブーム加速、資金流出止まらず

2014年2月6日(木) 11時11分(タイ時間)
【中国】中国の富裕層の間で高まる移民ブームは、習近平政権が全国で展開中の「反腐敗キャンペーン」が深く関連しているようだ。

 専門家によれば、中国の富裕層が海外に移転させる資産のうち、最低でも半分以上は違法に取得したものだという。汚職によって得た資金も多いとされる。厳格な罰則制度が整えられないうちに、資産を海外に移そうと焦燥感に駆られる富裕層が増えている。こうした大量の“グレー”、“ブラック”なマネーが持ち去られる状況は、中国からの資金流出をも招く。早期の対応が中国政府に求められている。

 ルパート・フーゲワーフ(胡潤)研究院が今年1月に発表した最新統計によれば、「千万富豪(保有資産1000万人民元(約1億6800万円)超の資産家)」と呼ばれる中国富裕層のうち、64%が移民を完了、または計画段階にあった。その3分の1は、資産1600万米ドル(約16億2400万円)の「スーパー富豪」で占められている。また、米コンサル会社のベイン・アンド・カンパニーは昨年11月にまとめたリポートで、中国の「スーパー富豪」の約半分がすでに海外投資している――と報告した。

 なかでも投資移民先として、中国富裕層の間で人気が高いのがオーストラリア。同国政府が移民政策の1つとして2012年11月に設けた高額投資家ビザ(Significant Investor Visa=SIV)制度の利用者が増え続けている。高額投資家ビザは、500万豪ドル(約4億5400万円)の投資をする意思を持つ富裕層を対象に交付する暫定ビザ。申請プロセスは簡素化され、取得後は永住権の申請も可能だ。同国の気候や地理条件、低犯罪率なども魅力となって、中国を始めとする各国富裕層の高い関心を集めている。制度実施初年度の申請者は545人。うち中国人は9割超を占めた。高額投資家ビザを取得した中国人の数は、これまでの累計で65人に達している。
《亜州IR株式会社》

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