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中国:がん罹患率は世界最悪水準、専門家「大気汚染が主因」

2014年2月6日(木) 11時11分(タイ時間)
【中国】4日の「世界がんデー(World Cancer Day)」を前に国連世界保健機関(WHO)がこのほど発表した「世界がん報告書」で、中国本土のがん罹患(りかん)率が世界最悪の水準に達している実態が明らかになった。

 世界と同様に中国でも、がんが死亡率の最も高い病気になっているという。内外の専門家は、中国で深刻化している有害スモッグを含む大気汚染が、がん罹患率上昇の主因だ――とそろって指摘する。「過去数十年来の経済成長が環境、人口構造、人々の生活リズムに影響を与えた総合的な結果だ」との見解も聞かれた。

 「世界がん報告書」によると、2012年にがんと診断された新たな患者数は、全世界でアジアが半数近くを占め、その大部分は中国だった。死亡した患者をみても、アジアが50%以上と突出している。

 また、このほど天津市で開催された「第22回アジア太平洋抗がん会議」で発表された報告によれば、世界でがんと診断された新たな患者の数は、中国だけで毎年20%超を占めているという。中国のがん死亡者は、肺がん、肝がん、胃がん、食道がん、直腸がん、子宮頸がん、乳がん、上咽頭がんの8種合計で80%以上の比率。なかでも肺がん死亡者が最も多くなっている。中国の新規がん患者数は、2020年に400万人に膨らむと予測する専門家もいる。

 中国疾病予防コントールセンター前副主任の楊功煥氏は、「がんは中国で死因トップの病気となっていて、死亡率は世界でも高い水準にある。患者の若年化も進んでいる」と憂慮した。

 中国では2013年も有害汚染スモッグが広範囲にわたって発生。健康への影響が懸念されるPM2.5(微小粒子状物質)問題がクローズアップされた。有害スモッグが特に深刻な北京市では、肺がん患者を中心にがん患者の数が特に多い。診察は足元で予約待ちの状況とされる。
《亜州IR株式会社》

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