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中国:歯科インプラント治療に群がるクリニック、粗利益10倍の魅力

2014年2月7日(金) 13時33分(タイ時間)
【中国】中国の歯科インプラント治療について、治療費相場がコストの10倍に達している実態が明らかになった。「儲ける一方で、決して割を食わない殿様商売」に多くの口腔外科クリニックが群がっている状態という。京華時報が4日付で報じた。

 中国ではインプラント治療普及率が海外に比べると低いものの、利益率は極端なまでに高い。上海で口腔外科クリニックを複数展開するある経営者は、「3万人民元のインプラントなら、コストはわずか3000人民元程度だ」と躊躇することなく業界の裏事情を明かす。「高すぎる価格を設定していることで、物価局が調査に入ることはないか」との問いに対しては、「まったくあり得ない。医薬当局もインプラント治療にどんな材料を使うかを監視することはない。常識外れな高額設定にさえしなければ、問題視されない」と自信を込めて話す。インプラント希望の患者も高額な治療費を受け入れていて、需給関係が成り立っていると説明した。

 治療費が高水準にあるのは、クリニックがさまざまな経営コストを価格に転嫁していることに起因する。口腔外科クリニックを開業する場合は、「職業衛生許可証」、「工商証」、「医療衛生設置許可証」などの各種経営資格を取得する必要がある。特に取得が困難なのは衛生局の交付する「医療衛生設置許可証」。衛生局にある程度の“コネ”があれば、取得コストは十数万人民元、取得に費やす期間は3カ月程度だが、そうでない場合は20万~30万人民元が必要な上、取得までに半年以上は待たされるという。医療設備への投資もかさむ。工場からの出荷価格はそれほど高額ではないものの、中間業者がマージンを上乗せすることで、買付代金は出荷時から倍増水準に膨張。こうした高い“コスト”が最終的に患者の肩にのしかかる構図が出来上がった。

 専門家は、「インプラント治療に絡んだ“暴利”は、市場の需給関係で形成されたものではなく、流通過程で生み出された体系的な弊害だ」と指摘。市場を規範化し、医薬品や医療機器の開発、販売、流通の全過程を透明化して初めて、歪んだ市場が「矯正」できる――と語った。
《亜州IR株式会社》


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