RSS

患者家族の医師暴行事件絶えない中国、深センでまたトラブル

2014年2月7日(金) 13時33分(タイ時間)
【中国】治療内容などに不満を持った患者の家族が医師を襲撃するトラブルが相次ぐ中国で、春節(旧正月)連休まっただ中の2日、新たな事件が発生した。

 ガイドラインに則り幼児患者に対して抗生物質の投与を見合わせる診断を下した善意の医師が、職務怠慢などの誹(そし)りを受けて、幼児の父親に殴打されるという騒ぎが起きた。父親は警察当局によって、拘留されている。東方日報が5日付で伝えた。

 深セン小児医院の曾医師は同日夜、緊急外来の当直を務めていた。午後7時ころ、発熱などの症状が見られる1歳児が、家族によって担ぎ込まれた。診察を終えた曾医師は、「幼児の場合、快復までに1週間ほどを要する。3日ほど熱が下がらないことが普通だ」と伝えた上で、患者が1歳児であることを考慮し、抗生物質の点滴を見合わせて、飲み薬で様子を見ることを薦めた。すると、この診断に不満を感じた父親が突如、医師からカルテを奪い、力任せに医師の顔面へ投げつけ、続けざまに平手打ちをお見舞いした。騒ぎを聞きつけた看護師やガードマンにより取り押さえられた父親は、駆けつけた警察に身柄を拘束された。「医者のやる気のない態度に我慢がならず、暴力という手段にうったえた。適当に薬を処方するやり方に、医者の責任が感じられなかった」と供述している。

 一方で、暴行を受けた曾医師は、「当日の急患は少なかった。時間に追われて適当な診断を下すようなことはしていない。理性的に説明責任を果たし、横暴な物言いはしなかった」と父親の供述に反論。唇の裂傷からは血が止まらず、打撲あとが残った頭に現在も痛みを感じると訴えている。

 報告を精査した同院の責任者も病院側に落ち度はないと強調。「治療方針に問題点は認められない。幼児に対する安易な抗生物質の投与は、アレルギー反応を誘発する危険性があり、ときには命を落とすこともある。飲み薬だけでも十分に治療効果が得られる」との見解を語った。
《亜州IR株式会社》

特集



新着PR情報