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中国で増殖中の「環境移民」、エリート層が大都市脱出

2014年2月11日(火) 11時01分(タイ時間)
【中国】中国のエリートや富裕層の間で、大気汚染が進む北京、上海、広州などの大都市から脱出する「環境移民」が増えつつある。

 この現象は、大量の農民が仕事を求めて都市部へと流入する動きと“真逆”。中国の資源浪費型成長モデルや、都市の無秩序な拡張などによって引き起こされたひずみを象徴している。経済観察報が10日付で伝えた。

 中国社会科学院などが発表した「国際人材白書」によると、2013年にみられたエリートや富裕層による移民は、国内の環境汚染から逃れることが重要な理由の一つだった。この年は中国各地で有害スモッグが発生。特に長江デルタ、東北、北京・天津・河北などのエリアでは、「厳重汚染日」が3日以上続くと予想される「赤色警報」が断続的に発令された。

 「環境移民」の移住先は、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの海外や、雲南省大理、海南省三亜、山東省威海など環境汚染がみられない国内中小都市。都市部に保有していた財産を売り払い、トランク一つで家族を伴ってこれら移住先に定住する人もいれば、都市部に持つ従来の家と移住先を行き来する人もいる。いずれにせよ、足元に押し寄せる「環境移民」の波が、中国社会の構造的変化に深刻な影響を与えていることは疑う余地のない事実といえよう。
《亜州IR株式会社》

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