RSS

アウディの中国販売、「反腐敗・倹約令」が一段の逆風に

2014年2月13日(木) 14時06分(タイ時間)
【中国】かつては中国高級公用車の代名詞とも言われた独高級車・アウディ。今年は同社の中国販売事業に吹き寄せる逆風が一段と強まりそうだ。

 背景にあるのは、習近平政権による反腐敗・倹約令。節制を余儀なくされる中で、官僚や国有企業幹部らが自身に向けた高級車購入だけでなく、愛人への高級車の「プレゼント」を控え始めている。アウディを始めとする外資高級車メーカーにとっては、公用車調達における実質的な外資締め出しを中国政府が2012年に発表したことに続く一段の追い打ちとなっている。証券日報が11日付で伝えた。

 もっとも、高級車メーカーの2013年中国販売は伸びを維持。アウディ、BMWはいずれも前年比で20%近い増加率を保った。しかしこれは大幅な値下げ販促によって辛うじて得た業績ともいえる。値下げの動きは足元でも続いていて、その下げ幅は拡大を続けている。この犠牲となっているのは販売ディーラー。アウディは2020年までに中国のディーラー数を700店に到達させる拡大戦略を堅持しているが、無理な事業構造を続ければ、メーカー側にツケが回ってくるのも時間の問題だとみられる。

 消費者側をみても、高級車購入のハードルは上がってきた。銀行が自動車ローンを絞り込み始めているためだ。昨年は、不動産の保有を貸出条件に追加するなど、自動車ローンの審査を厳格化したり、審査自体を停止したりする動きが一部の銀行でみられた。

 アウディは中国の高級車販売市場でトップの地位を維持してきた。この市場に減退がみられ始めるとすれば、その影響をまっ先に受けるのはアウディであることは想像に難くない。実際、超高級車分野では販売不振が始まっている。中国輸入汽車貿易公司の発表によると、超高級車の13年1~11月の中国販売は、前年同期比11%減の1万4600台に落ち込んだ。フェラーリ、ランボルギーニなどの販売がいずれも減少、または横ばいにとどまっている。フェラーリは最大で80万人民元の値下げを行ったものの、販売減を食い止めることはできなかった。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報