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中国:工商銀、「理財商品」の代理販売停止か

2014年2月14日(金) 13時47分(タイ時間)
【中国】中国銀行最大手の工商銀行(1398/HK)が高利回り金融商品「理財商品」の代理販売を休止したもようだ。

 すでに今年に入り、代理販売の業務を取り止めたとされる。販売した商品の償還リスクが高まっている現状が背景にあるとみられるという。広州日報などが13日付で伝えた。

 当局の意向を順守したものといえる。各商業銀行に対して、中国銀行業監督管理委員会は「理財商品」の取り扱いを厳格化するよう頻繁に通達しているようだ。工商銀行だけでなく、他の銀行も「理財商品」の代理販売業務を縮小しつつあるとされる。

 中国では、「理財商品」に代表される「シャドーバンキング(影の銀行)」システムに綻びがみられ始めている。吉林省政府傘下の吉林省信托投資有限責任公司が発行した高利回り金融商品「理財商品」については、デフォルトに陥ったことが12日までに分かった。第4期が償還を迎えた7日になっても、投資家に払い戻しが行われなかった。すでに償還日を過ぎた第1期、第2期、第3期も支払いが滞っている。この後、今月19日に第5期、3月11日に最終第6期の償還を迎える。問題の商品は、吉林省政府が組成した「吉信松花江77号・山西福裕能源プロジェクト信託計画」。中国建設銀行の山西省支店窓口を経由し、2011年11月から2012年3月にかけて富裕層顧客から合計9億7270万人民元(6期分、約165億円)が集められていた。

 また、地方政府が資金をねん出したことで、中誠信托有限責任公司が募集した「誠至金開1号集合信託計画」は、デフォルに陥る事態を寸前で回避した。投資先からの資金回収が滞り、1月31日の償還期限を前に償還不能の恐れが出ていたものの、地方政府の意向で元金が払い戻されることとなったとされる。リスクにさらされた元本は30億人民元(約520億円)。

 理財商品を含むシャドー・バンキング(影の銀行)の問題に関しては、管理監督強化に関する国務院の通達が今年1月に発表された。しかし、その定義が抽象的であるほか、人民銀行と銀監会のどちらの管理監督下に置かれるかが不明確な業態や、商品の存在を指摘する声もある。
《亜州IR株式会社》

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