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コメ農家のデモ隊、バンコク空港へ?

2014年2月21日(金) 03時52分(タイ時間)
バンコクに向かうコメ農家のデモ隊(アユタヤ県、20日)の画像
バンコクに向かうコメ農家のデモ隊(アユタヤ県、20日)
写真提供、www.doh.go.th
【タイ】タイのテレビ報道によると、政府によるコメの買い取りを求めるタイ中部のコメ農家がバンコクの玄関口であるスワンナプーム空港でデモを行うもようだ。

 農家はトラック、バイクなど数百台を連ねてバンコクを目指しており、20日夜はアユタヤ県で宿泊した。21日にもスワンナプーム空港に到着する見通しだ。

 コメ農家は商務省の本省、各局を封鎖するとも警告し、コメ代金を早急に支払うよう政府に要求した。

 タイのインラク政権は発足直後の2011年10月に、事実上のコメ買い取り制度であるコメ担保融資制度を導入した。政府が市価の約4割高でコメを買い取ったため、コメ農家には好評だったが、インラク政権は昨年12月、野党民主党が主導する反政府デモに屈して議会下院を解散。政府の機能が選挙管理に限定されたことで、今期のコメ買い取りに必要な資金約1300億バーツの手当てができなくなった。

 政府は銀行融資で買い取り資金の工面を図ったが、国営金融機関の政府貯蓄銀行(GSB)がコメ農家への支払いを担当する別の国営金融機関、農業協同組合銀行(BAAC)に50億バーツを融資したことが16日に明らかになると、民主党の地盤であるバンコクと南部のGSB支店で取り付け騒ぎが発生し、17―19日の3日間で計940億バーツの預金がGSBから流出した。これを受け、GSBはBAACへの追加融資を中止し、同行のウォラウィット社長は辞任した。GSBの預金残高は2013年6月末で1兆8053億バーツで、預金流出による経営危機は起きない見通しだ。

 一方、汚職取締委員会が18日、コメ担保融資制度の汚職、巨額の損失について知りながら無視したとして、インラク首相を職務怠慢、権力乱用で告発する方針を固めたことに対し、インラク首相は20日、インターネットの交流サイト、フェイスブックに反論を書き込んだ。首相は自らの無実を主張した上、汚職取締委が民主党による捜査要求から21日間という、かつてない短期間で自分を刑事事件の容疑者としたと指摘し、政権転覆を狙った動きだと示唆した。

 バンコクの反政府デモを主導するステープ元副首相(元民主党幹事長)は20日、バンコク都内のデモ会場で演説し、「明日、人民政府が発足すれば、3日以内にコメ農家に全額を支払う」と述べた。ステープ元副首相はインラク政権を打倒した上で、様々な職種の代表からなる「人民議会」に国権を委ねるという事実上のクーデターを主張している。
《newsclip》

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