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テンセント「微信」に脚光、米FBによるワッツアップ買収で

2014年2月23日(日) 17時08分(タイ時間)
【中国】SNS世界最大手フェイスブック(FB)による「ワッツアップ」(コミュニケーションアプリ運営会社)の買収を受け、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が手がける同種サービスの「微信」(We Chat)に注目が集まっている。

 「ワッツアップ」、「微信」、「LINE」は世界の3大コミュニケーションアプリとして知名度が高い。このうち「ワッツアップ」は簡単なコミュニケーションアプリで、新規利用者から年会費を徴収するのがビジネスモデル。また「LINE」は、基本機能は無料だが、ゲームやスタンプなどを使用量に応じて料金を徴収するシステムを採用している。これら2つのコミュニケーションアプリに対し、「微信」の特徴として際立つのは、ゲーム、スタンプ、支払い、O2O(オンラインto オフライン)、友達グループなど機能が多岐にわたり、料金徴収の潜在性が大きい点だ。

 こうした「微信」に対する市場の評価は高い。「微信」の市場価値について、バークレイズは300億米ドル(約3兆750億円)、CSFBは257億米ドル(約2兆6340億円)と試算。いずれもフェイスブックによる「ワッツアップ」の買収価格を上回る水準だ。

 一方、フェイスブックによるワッツアップ買収が微信の海外市場開拓に打撃になる――との懸念に対しても、「さほど大きな懸念にならない」との見方が少なくない。その理由は、機能や市場が異なる点にある。前述のように、「ワッツアップ」はショートメッセージ機能が主流であるのに対し、微信は、支払いやオンラインゲームなど多くの機能を備えている。市場も「ワッツアップ」が香港や英国、米国を主力としているのに対し、「微信」は中東や東南アジアですでに先行。新興市場で先行者としての強みを有しているためだ。
《亜州IR株式会社》


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