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中国:高齢化社会への準備不十分、現役世代の負担過大

2014年2月27日(木) 15時48分(タイ時間)
【中国】高齢化社会への準備が中国は不十分である――との見方を清華大学の就業社会保障センターがこのほど報告した。高齢化に対応する能力を示す3指標のうち、2つが合格ラインの60点を下回る水準にあるため。なかでも現役世代が高齢者を支える負担の大きさを憂慮した。

 3つの指標は「高齢社会発展指数」、「養老金(年金)発展指数」、「医療保障発展指数」。前年の公表値と比べてそろって改善したものの、前2指標が50点程度にとどまり、合格ラインの60点に届かなかった。うち最初の「高齢社会発展指数」は、1人っ子政策、収入分配政策、社会保障政策、公共サービス政策など各種公共政策の影響を受ける中での高齢社会の状況と、その発展戦略を評価したもの。◆人口高齢化、◆現役世代に対する高齢者の比率、◆養老保障、◆シルバー産業、◆高齢人口ボーナス――の5つの指標と20のサブ指標で構成される。この中で点数が最も低かったのが、現役世代に対する高齢者の比率。2011年の統計で1:5(1人の高齢者を5人の現役世代で支える)となり、39.1点という低い点数に抑えられた。

 中国の60歳以上人口は、2012年末時点で1億9400万人に達した。20年には2億4300万人に達して「超高齢化社会」が到来、25年にはさらに大台3億人を突破すると予測されている。特に問題視されているのは「未富先老」(豊かになる前に高齢化社会に入る)という現実。OECD(経済協力開発機構)に加盟する多くの国をみると、高齢化社会が到来した際の国民1人当たりGDP(国内総生産)が1万米ドルの水準にあった。しかし中国は1000米ドルに達した段階で、すでに高齢化社会を迎えている。高齢者人口の資産構成もバランスが悪い。財産性収入の比率はわずか0.3%に過ぎず、現役世代に多くを頼る構図となっているのが現状だ。
《亜州IR株式会社》

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