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中国:市民の3割「環境汚染が原因で身体不調」=広州市で調査

2014年2月28日(金) 17時29分(タイ時間)
【中国】環境汚染が原因で身体の不調を感じる市民の比率が、広東省広州市で2013年は33%に拡大していたことが明らかになった。

 市政府の環境保護対策に対する効果についても、不満をもつ市民が3割を超えている。民間非営利調査機関「広州社情民意研究センター」がこのほど調査結果を報告した。

 市内12の区・市に住む16~65歳の市民1000人を対象とした電話アンケート調査を通じ、同センターは環境状況に対する市民の評価を2008年から毎年報告している。市民の評価は、アジア競技大会が同市で開催された翌年の11年に一旦改善に向かったものの、それ以降は急速に下がり続けている状況。13年の調査では、市内の環境状況について不満を示した人が30%に増えて、アジア競技大会開催前の悪い水準に戻った。

 これに伴って、環境汚染が原因で身体の不調を感じる人の比率も拡大。13年は33%に達して、前年の同調査に比べて5ポイント悪化した。うち呼吸器と喉の異常を訴える人がそれぞれ72%、50%と高い比率を示している。中には「汚染が原因でがんにかかった」と回答する人もいた。また、「環境汚染が奇病や伝染病を発生させる原因」または「奇形児が生まれる原因」と考える人がそれぞれ80%、30%に達している実態も明らかになっている。

 政府の環境対策に対する評価も低い。不満を持つ市民は05年以降増加を続けていて、近年は33%の水準で推移。一方、「満足」の回答比率は25%に縮小し、05年に比べて10ポイントも落ち込んでいる。特に汚水や排ガスの違法排出に対する取り締まり効果に不満を示す市民が半数を超えていた。

 大気汚染の深刻化は、市環境保護当局の観測データでも実証されている。13年第1四半期は大気が「良好」な状態にあった日がわずか22日にとどまった。10月に至っては、大気の質が主要74都市中で43位と、濃い有害スモッグに覆われた首都北京の44位とほぼ並んだ。水質汚染も深刻だ。13年は河川の水質が最も汚染された「劣5類」(潅漑用にも工業用にも不可)に属した週が1年の4分の1近くを占める12週に達した。08年は1週にとどまっていたという。
《亜州IR株式会社》

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