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中国独自開発の原子炉「華竜一号」、初期設計が完了

2014年3月6日(木) 12時43分(タイ時間)
【中国】中国が独自開発中の第3世代原子炉「華竜一号」について、初期設計がすでに完了したことが分かった。

 国策企業の中国広東核電集団公司(中広核集団、CGNPC)と中国核工業集団公司(中核集団、SNPTC)の中国2大原子炉メーカーが共同で開発。全国政治協商会議の委員を務める中広核集団の賀禹・董事長が開幕中の「両会」(全国人民代表大会と人民政治協商会議)で報告する予定という。権威筋から得た情報として毎日経済新聞が5日付で伝えた。

 「華竜一号」に対する開発2社の期待は高い。完全な自主知的財産権を持つことから、海外技術を導入するための高額費用が不要となる経済的なメリットがある。また、重要技術を長期にわたって海外依存している現状が打破できるという。業界関係者は、「運用が始まれば、中国の原子力発電産業の発展で革命的な意義を持つ」と意気込んだ。

 もっとも不安要素も残る。「華竜一号」は中国の原子炉技術を統合させる――という使命を持つ。しかし業界関係者の間では、中広核集団が持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術と、中国核工業集団が自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合し、実践に用いることは容易ではない――という見方がある。

 足元で中国の原子炉市場は、国務院が60%出資している国家核電技術公司(ウェスチングハウス社の第3世代炉「AP1000」をベースに改良した「CAP1400」を開発)に、中広核集団と中核集団を加えた3社が拮抗する“三つ巴”の状態にある。長年続いてきたこうした体制が「華竜一号」の誕生によって統一される――という期待は業界内では薄い。ある業界関係者は毎日経済新聞の取材に対し、「国有原子炉メーカー間の利益を巡る争いは長く続いている。みかけは友好的でも、実際はそうではない。これも中国の原子力発電技術路線の統一と融合を阻んでいる理由だ」と解説した。
《亜州IR株式会社》

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