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中国:預金獲得に余念のない銀行、学生実習生にも厳格ノルマ

2014年3月6日(木) 12時43分(タイ時間)
【中国】中国の株式制商業銀行の間で、預金獲得合戦が激化している。内定が決まった「研修生」に対してまで、預金獲得のノルマを課す動きが広がりつつある状況だ。

 その背景にあるのは、「余額宝」(アリババ・グループのファンド投資サービス)を含むネット資産運用商品の人気化。個人資産がこれら新興サービスへと流れる中で、銀行の資金集めは難航しているという。華西都市報が4日付で伝えた。

 大学の就職説明会を通じて、浙江民泰商業銀行から得意先係として年初に内定を受けた大学4年生の陳さん(仮名)。1カ月間の研修トレーニング後に、3カ月の実習訓練を受ける。この期間中は、「1日平均で200万人民元(約3330万円)の預金を獲得する」というノルマを課され、これを達成して初めて、6カ月間の試用期間に入れる。

 さらに試用期間中でも、最初4カ月間が200万人民元、残り2カ月間が500万人民元と同ノルマが一段と引き上げられる。陳さんは、「預金を獲るツテは何もない。親戚や友人に援助してもらうしかない」と苦しい心境を語っている。華西都市報は浙江民泰商業銀行への取材を試みたが電話はつながらず、これが事実であるかどうかを含めたコメントが得られていない。

 ただ、こうした預金獲得に対する“高額ノルマ”は、4大国有商業銀行では多くないものの、株式制商業銀行の間で広がっているようだ。ある専門家は、「まだ大学を卒業していない内定者にまで、このような厳しい要求を突き付けていることから分析して、株式制商業銀行にのしかかる足元の資金繰り圧力の深刻さは想像に難くない」と現状を憂慮している。

 中国人民銀行(中央銀行)のまとめによると、今年1月の新規人民元建て預金額は、国内の金融機関全体で前年同月に比べて9402億人民元も減少した。
《亜州IR株式会社》

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