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中国:河南省鄭州で人気の「電動カート」、マナーの悪さ問題に

2014年3月12日(水) 13時33分(タイ時間)
【中国】河南省鄭州市では、車道を疾走する「電動カート」がよく見られる。「電動カート」は、日本ではシニアの足として使用されることが多い。

 しかし中国では、その発展型ともいえる車長約2メートル、幅約1メートルの密閉箱形タイプが登場している。一見して小型自動車のようだ。販売業者は「運転免許証もナンバープレートも要らない」とその利便性をアピールするが、今のところ「電動カート」の安全面・技術面に関わる規制はなく、法的には安全性などに何の裏付けもない。交通警察は、「このタイプの『電動カート』は『車両』の範疇に含まれるが、根拠となる法律がないのでナンバープレートは発行されない。ナンバープレートのない『車両』が車道を走行することは違法だ」としている。大河報が10日付で伝えた。

 鄭州市で「電動カート」を駐車場に停めていた20代の女性は、取材に答え「もともとは年老いた家族が買いものや、子供の送り迎えに使うために購入したが、小回りがきいて駐車しやすいうえ、違反切符を切られる心配もなく使い勝手が良いので、今は自分が乗っている」と話した。1カ月前に2万人民元(約33万6000円)で購入したという。電動車販売市場には各メーカーの「電動カート」が展示され、1万2000人民元(約20万2000円)~5万人民元(約84万1000円)で販売されている。価格2万9800人民元(約50万1000円)の「電動カート」は、1度の満充電で最長140キロメートル、時速47キロメートルの走行が可能。車体にはガラスとエンジニアリングプラスチックが使われ、総重量が500キログラムを超える。車内にはハンドル、チェンジレバー、アクセルペダル、ブレーキペダル、シートベルト、ヘッドライト切替えスイッチなどが装備され、ほとんどオートマチック車と変わらない。あるメーカーの営業担当者は、「今年に入り20台以上を販売した」と胸をはる。一方で、運転免許を持たないドライバーは安全意識が希薄で事故が引き起こされやすい。違反駐車、定員オーバー走行、接触・追突事故を起こして逃げ去るなどの問題が多発している。

 河南省交通警察によると、時速20キロメートル以上、総重量40キログラム以上の電動乗物は「車両」と定義される。「『電動カート』はこの定義を悠かに超えている。『車両』であるならば、ナンバープレートを取得せずに公道を走行することは許されない」との見解を示す。このことから、「ナンバープレートが要らない」というのは販売業者の誤った宣伝であることが分かる。しかし実際には、「電動カート」がナンバープレートを取得することはできない。「車両生産企業と製品の公告」に記載された車両のみが、ナンバープレートの発行対象となるが、「電動カート」は国が定めた安全面・技術面に関わる基準がないため、同公告に記載できないからだ。しかし一方では「環境問題対策の見地から、『電動カート』の使用が黙認されている」との見方もあり、今後の動向が注目される。
《亜州IR株式会社》

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