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中国:春秋時代の宝物狙った墓荒らし、湖南省常徳で11人逮捕

2014年3月13日(木) 13時17分(タイ時間)
【中国】湖南省常徳市の臨レイ県九里郷で7日、春秋戦国時代(紀元前770年~221年)の「楚」国の墓群を荒らしたとして容疑者11人が逮捕された。

 当時の王侯貴族が多数埋葬された九里郷の楚墓群は、湖南省でも最大規模を誇り、有数の保存状態で知られる。数億人民元の価値があるとみられる副葬品を狙っての犯行だった。紅網が10日付で伝えた。

 逮捕後の供述によると、犯行グループは2013年10月ころから楚墓群を掘り起こしていた。警察の目を逃れるため、数人ずつに分かれて臨レイ県に隣接するレイ県のホテルに潜伏し、毎夜12時を過ぎてから九里郷へ通っていた。ホテルに怪しまれることを避けるため、1カ所に長く留まらず、市内のホテルを順に渡り歩いていたという。

 14年1月下旬、楚墓群の近隣住民が夜中に爆破音を聞いたと通報し、臨レイ県警察が捜査を開始した。古代の墓群は無惨に荒らされ、直径数十センチメートルの深い穴が6カ所掘られていた。

 逮捕は1回で成功したわけではない。1月30日深夜、臨レイ県警察と九里郷派出所から20数人の警官が動員され、1回目の大捕物が決行された。山の中腹に位置する楚墓群を3方から囲い込む作戦だったが、犯人グループはすでに逃走。シャベル、ヘッドライト、鋤、ロープ、布袋などの墓堀用具だけが残っていた。犯人グループは警察の想像以上に狡猾で、警戒意識が強く、統制がとれていた。携帯電話などの電源は切り、仲間同士はトランシーバーで交信。また、それぞれ役割を持ち、測量、爆破、穴掘り、見張りなどを分担していた。臨レイ県警察の捜査責任者は、「作戦を決行する際、前もって地元の派出所へ準備の指示を出す。派出所の動向を見ていれば、おのずと県警の動きがつかめる。犯人グループの1人が九里郷派出所を偵察していたため、先回りされたのだろう」と、この作戦が失敗に終わった原因を分析した。

 警察は引き続き捜査を進め、次第に11人の犯人を特定していった。そして3月7日、犯人グループが潜伏する臨レイ県のホテルへ一斉に踏み込み、11人を一網打尽にした。同時に、犯行に使われた「WJ(武装警察)」のナンバープレートを付けた偽装警察車両2台、100数個の信管、64キログラムのTNT火薬、ザイルなどを押収した。TNT火薬については、湖北省襄陽市のブラックマーケットで入手したと供述している。

 警察の発表によると、犯人グループは墓を掘り起こしたものの、古代の文化遺産には行き当たらず何も奪うことができなかった。現在さらに詳しい調査が進められている。
《亜州IR株式会社》


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