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中国:高額購入の「都市戸籍」無効に、江蘇省農村で1000人超

2014年3月21日(金) 02時10分(タイ時間)
【中国】都市戸籍へと転換できる「農転非」戸籍を1990年当時に地元政府から高額購入した一部農村住民の子女が、教育や就職などの面で都市部住民と同じ待遇を受けられない窮境に陥っている。

 この問題に直面しているのは、江蘇省泰興市の農村に暮らす住民たち。「農転非」戸籍の販売制度は国によって1992年に廃止されたものの、同市政府がその翌年も戸籍販売を継続したことが原因だ。もはや法的効力を持たなくなったとは知らずに「農転非」戸籍を当時購入し、現在も保有している農村住民は、足元で少なくとも1000人を超えるとみられている。中国政府系メディアが18日付で伝えた。

 親が93年に「農転非」戸籍を購入したという薛城さん(仮名)。当時は8歳だった。両親は一人息子の薛さんを都市部の学校に入学させて、良い就職をさせようと、泰興市政府から「農転非」戸籍を購入した。価格は8000人民元と当時として高額。両親は親や親せきから金を借りるなど奔走して、ようやく代金をかき集めた。しかし薛城さんが中学に入学する年になり、都市部の学校で入学手続きをしようとすると、「この戸籍は無効だ」と拒絶される憂き目に遭遇。結局、薛城さんは農村の中学に通うことになった。

 無効な「農転非」戸籍、いわゆる「空戸籍」保有者が直面する弊害はこれだけではない。就職や結婚、不動産購入時にも多数の問題が生じている。

 報道によると、販売が禁止された翌年の93年に泰興市政府から「農転非」戸籍を購入し、今も保有している農村住民は少なくとも1000人以上。販売単価を最低の5000人民元で計算しても、500万人民元が同市政府の懐に入ったことになる。しかしながら、これら資金の使途などは不明だという。
《亜州IR株式会社》

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