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中国:取り付け騒ぎの農商銀に金融リスクなし=銀監会

2014年3月28日(金) 13時24分(タイ時間)
【中国】中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は26日、倒産の噂が広がった射陽農業商業銀行をはじめとする江蘇省の各農業商業銀行について、経営破たんの兆候はみられないとする声明を発表した。

 経営状況は良好に保たれていると指摘したうえで、倒産などのリスクには直面していないと強調。一部の支店で「取り付け騒ぎ」が発生したことに関して、事態の成り行きを重視しながら、社会と金融の秩序を守る方針を打ち出した。

 射陽農業商業銀行の全指標は、銀監会が定めた安全基準をクリアしていると説明。自己資本比率や流動性、不良債権保全率(引当金などによるカバー率)なども、全国銀行の平均よりも優れていると指摘した。預金顧客らに対しては、根拠がない流言、飛語に自身の行動が惑わされることがないよう注意喚起している。

 江蘇省東北部の射陽県(塩城市)では24日午後に、銀行経営破たんの流言が広がるなか「取り付け騒ぎ」が起きた。現場は江蘇射陽農村商業銀行が塩城環保産業園に構えた1支店。預金者約1000人が殺到し、銀行のロビー、門前で騒ぎ出した。

 一方、銀行側は行員が警笛を吹き鳴らしながら、「経営危機は事実無根だ。信用不安を煽る流言、飛語を信じてはいけない」などと叫び、冷静さを取り戻すよう群衆に訴えたという。銀行は夜間も開業し、現金の払い戻しに応じた。

 江蘇射陽農村商業銀行に預けられた預金の総額は120億人民元(約1970億円)。射陽県で最大手の農業商業銀行とされる。信用保証会社の破産が相次ぐなか、現地の塩城市では、不安心理が台頭。金融危機の発生を警戒して、現金を手許に置く動きが起きたことが騒動のきっかけとみられる。
《亜州IR株式会社》


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