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30日のタイ議会上院選、混乱なく終了 反タクシン派に追い風か

2014年3月31日(月) 16時45分(タイ時間)
【タイ】タイの議会上院選挙が30日、実施された。反タクシン元首相・反政府派による投票妨害があった2月2日の議会下院選とは異なり、組織的な妨害はなかった。公式な選挙結果は1週間以内に発表される。

 投票率は42・8%で、2008年の上院選の投票率55・6%を大きく下回った。立候補したのは471人で、バンコクでは強硬な反タクシン派として知られるジャルワン元会計検査院長(68)が55万2530票で圧勝したもようだ。

 上院は定数150で、タイの全77都県から各1人を選挙で選び、残る73議席は憲法裁判所長官、最高裁判事、選挙委員会委員長、汚職取締委員会委員長らからなる委員会が選出する。任期は6年。下院議員など政治職に就いている人およびその家族、政党党員は立候補できない。

 上院議員の選出委員会は反タクシン派の影響力が強く、公選制の上院議員でタクシン派が多数を占めたとしても、上院全体では反タクシン派が優勢となる見通し。反タクシン派はこの状況を生かし、上院でのインラク政権弾劾などに動くと見られている。 

 タイでは昨年10月から、野党民主党など反タクシン派による大規模な反政府デモがバンコクで続いている。タクシン元首相の妹のインラク首相は12月に下院を解散し、総選挙に打って出たが、2月の下院選は、民主党の地盤のバンコク、南部などで反政府デモ隊による投票妨害があり、全国375の選挙区のうち28の選挙区で投票が行えなかった。これを受け、憲法裁判所は3月21日、下院選を無効とする判決を下した。インラク政権と選挙委は投票をやり直す方針だが、民主党と反政府デモ隊は「選挙の前に政治改革を行うべき」という主張を繰り返し、前回同様、民主党は下院選をボイコットし、反政府デモ隊は投票を妨害する構えで、事態収拾のめどは立っていない。
《newsclip》

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