RSS

中国:続出する「毒もやし」工場、摘発逃れ農村に集中

2014年4月1日(火) 14時07分(タイ時間)
【中国】白く、大きく、見た目のきれいな「もやし」を栽培するため、毒性の添加物を大量に使用して促成栽培した「毒もやし」の製造・販売が中国で後を絶たない。

 「毒もやし」に対する検査基準が都市部で引き上げられたことから、近ごろは、都市を離れた農村部や、都市と農村の中間部に、製造・加工拠点が集中する傾向が見られる。西寧晩報が28日付で伝えた。

 先ごろ青海省大通県で、「毒もやし」を違法に製造・販売していた夫婦が「有害食品罪」の容疑で逮捕された。2014年1月下旬から3月初旬にかけて、同県朔北郷下吉ケイ(さんずいに圭)村の廃止された化学工場跡地で、夫が「毒もやし」を製造・加工し、妻がそれを市場で販売していたと見られる。成長を促進し、見栄えを良くするため、製造過程で使用禁止薬品を含む「もやしの素」を使っていた。現場からは、リョクトウ用「もやしの素」2456本、大豆用「もやしの素」1000本、リョクトウ苗150キログラム、大豆苗590キログラム、加工途中のもやし4560キログラムが押収された。成分検査の結果、「もやしの素」、加工途中製品の両方から、ベンジルアデニン(6-ベンジルアミノプリン)が検出された。これは、当局が2011年11月4日に発布した食品生産企業使用禁止薬品33種のうちの1つだ。「毒もやし」からは、それ以外に4ークロロフェノキシ酢酸、ジベレリンなど人体に有害な成分が検出されている。青海省では、添加物「もやしの素」を販売している場所がない。夫婦は「人に頼んで江蘇省、甘粛省蘭州市などから取り寄せた」と供述している。また、この「毒もやし」は、各地の野菜卸売業者が集まる橋頭鎮の大規模な「海発市場」に卸されていたため、すでに各家庭の台所へ流出している可能性があるという。

 「毒もやし」は、人目の少ない農村部のセルフビルド住宅や再利用した廃工場で、家族経営しているパターンが多い。これは、都市部で品質検査基準が厳しくなったこと、コストを低く抑えられることなどが関係している。「毒もやし」は、成長するまでに、短ければ5~6日、長くても10日前後しか要さない。「もやしの素」などの使用により、色が白く、根のない、市場受けする「もやし」を大量に生産することができる。1日の収穫量は500~600キログラムに上り、利益率は大きいという。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報