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中国初の石炭ガス化事業が操業1カ月で暗礁、技術と安全性にリスク

2014年4月6日(日) 18時04分(タイ時間)
【中国】中国初の石炭ガス化プロジェクトとして注目されていた大唐国際発電(991/HK)によるガスの本生産が、昨年末の操業開始から1カ月で生産停止を余儀なくされている。

 石炭をガス化する「ガス化炉」の不具合によって、広い周辺で強烈なガス臭が漂い、工場内では死傷者も出た。生産停止による経済損失は1日当たり100万人民元(約1670万円)とみられる。今後予定される同業各社の石炭ガス化プロジェクトにも大きな影響を与えそうだ。人民網が3日付で伝えた。

 大唐国際発電の同プロジェクトは、内モンゴルのヘシグテン旗(県)で257億人民元(約4290億円)を投じ、年間生産40億立方メートル体制を目指して2009年にスタート。13年末から商業生産を開始した。

 「ガス化炉」の不具合は、投入炭とガス化炉のミスマッチで内壁が腐食するという「技術上の問題」とされる。だがアナリストは、建設以前の技術評価が十分でなく、リスクを抱えたまま、生産を急いだことに原因があると指摘する。

 今回の問題を巡っては、同社の今後の事業活動だけでなく、中国全体の石炭ガス化プロジェクトそのものにも見直しを迫るものだとの声もある。

 中国全体の石炭ガス化プロジェクト政策は、2013年にこれまでの抑制から緩和に180度転換された。こうした中で同年9月現在の承認済みプロジェクトは19件、予定総供給能力は771億立方メートルに達し、第12次5カ年計画で示された150億~180億立方メートルの生産目標をはるかに上回る。

 各社が利益獲得に目を奪われ、技術や安全性を正しく評価していない可能性も指摘されていて、前述のアナリストは「生産を急ぐ前に、海外から技術導入をすることが先決だ」との見解を語った。
《亜州IR株式会社》


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