RSS

中国建物の平均寿命は30年、英国の4分の1にとどまる

2014年4月8日(火) 14時02分(タイ時間)
【中国】浙江省寧波・奉化市で4日に発生した5階建てビル倒壊事故は、中国の“ビル老朽化問題”を再びクローズアップさせている。

 住房城郷建設部(住宅都市農村建設部)の担当者は2010年時点で、「中国で毎年新設される建物の量は世界最大水準に上るが、その寿命は25~30年に過ぎない」とする実態を明かしている。建設ラッシュの80年代に建てられたビルは、足元でこの寿命を迎える時期に達していて、補強や取り壊しなどの対応に迫られている状態だ。中国政府系メディアが7日付で伝えた。

 建築物の平均寿命は、英国で132年、米国で74年に達する。中国は英国のわずか4分の1にとどまる格好だ。中国建築基準の「民用建築設計通則」では、一般建築物の耐久年数を50~100年に設定。実際の寿命は、この設計目標に遠く及ばないことになる。

 実際、ここ数年で中国で発生したビル倒壊事故の多くが、80年から90年代に建てられた築20~30年のビルに集中。すでに多くの犠牲者を出している。

 この状況について杭州市土木建築学会の陳旭緯・副秘書長(副事務局長)は、庶民の住宅問題を解決するために改革開放後に各地で進められた“ファストフード式”の住宅建設のツケが回ったと指摘する。計画市場経済がスタートしたばかりの1980~90年代は、建築基準の制定や作業スタッフの知識・技術の習得が建設ピッチに追い付かない状態で、大量のビルが無秩序に建設されていった。耐震・免震措置も取られないこうした危険住宅に、今も多くの民衆が暮らしているという。

 陳副秘書長は、「老朽化ビルの安全対策は1分1秒を争う喫緊の課題。政府は社区(コミュニティ)との連携を強化して、住宅安全に対する監督を強化すべきだ」と警鐘を鳴らした。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報