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危険な粗悪品マニキュアが中国に横行、英国では指先壊死の事例も

2014年4月9日(水) 13時24分(タイ時間)
【中国】英国で安価なマニキュアを使用した17歳の少女の指が壊死し、切断を余儀なくされたという事件が、中国で大きな関心を呼んでいる。

 中国では、ファンシーショップで少女向けの安価なマニキュアが多数販売される。価格は、最も高い商品でも30人民元(約500円)を超えない。専門家は「あまりにも安くて成分のはっきりしない商品は買うべきではない」と忠告している。央視網が3日付けで伝えた。

 壊死によって指の切断を余儀なくされた少女は、英国の化粧品店で、3.2米国ドル(約330円)のマニキュアを買った。使用してしばらくすると、爪がどす黒く変色し、同時に化膿していった。病院へ駆け込み、処方された抗生物質を服用したが、症状は改善されない。最後は、壊死した右手人差し指の先端を、手術で切断しなければならなくなった。

 中国のファンシーショップで販売されるマニキュアは、いずれも「三無産品(メーカー、製造工場、商標番号の記載がない商品)」で、成分、製造年月日、品質保証期限などの表示がない。これは、ファンシーショップばかりではなく、ネイルアート専門店であっても同じことがいえる。専門家は「マニキュアの成分は、可塑剤、有機溶剤、色素からなる。そのうち有機溶剤は、特に人体へ害を及ぼす危険性がある。ある種の有機溶剤は、石油系樹脂に反応して溶解することがあるからだ。有機溶剤の含有量がわずかでも、溶解して身体に吸収され、内分泌系や生殖系の器官に悪影響を及ぼす可能性がある。特に妊婦は使用すべきではない」と指摘する。さらに「マニキュアを塗った手で食べ物に触れない方がいい。マニキュアに含まれる脂溶性化合物が溶解して、油の中へ溶け出すからだ。特に油分を多く含んだ油条(中国の揚げパン)やケーキ類は要注意。マニキュアも除光液も、長時間爪に塗布していると、肝臓や腎臓に有害物質が蓄積され、慢性中毒につながる可能性がある。それ以外にも、爪の抵抗力が弱まり『爪ひょうそ』になる確率が高くなる」と注意を喚起している。

 中国で、マニキュアは化粧品に分類される。そのため、マニキュア製造には、生産や衛生に関する複数の許可証が必要になる。これは、監督機関が、品質管理部門から衛生部門、工商部門、食品添加物部門まで多岐に渡ることを意味する。このように船頭が多すぎることも、マニキュア市場が混乱し、粗悪品が出回る要因とみられる。
《亜州IR株式会社》

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