RSS

裕元工業の東莞製靴工場で数万人デモ、企業年金増額を要求

2014年4月16日(水) 09時41分(タイ時間)
【中国】広東省の東莞市で14日、製靴工場の労働者数万人が大規模なストライキを起こした。

 裕元工業集団(551/HK)傘下の第1工場、第3工場、第6工場、第8工場、化学工業工場で一斉に発生。スト参加者は「企業年金に絡んで長年にわたって企業に騙され続けてきた」と主張し、待遇を改善するよう要求している。街頭に出てデモ行進を展開した。通報を受けて駆け付けた武装警察など約1000人と対峙。数十人が身柄拘束された。

 労働者側によると、裕元工業とは当初、勤続15年以上で企業年金を受け取ることができる契約を締結。年金支給に向けた積立金は、労働者と企業側が半額ずつ納めるはずだった。しかし実際に受け取る段階になって、企業側が10年あまり支払っていなかったことが判明。毎月の受取額が本来の600人民元超から400人民元に減少したことに抗議しているという。

 この件をめぐっては、これまでも小規模な職場放棄が散発的に発生。同じく裕元工業の東莞工場で今月5日、約2000人が参加するストライキが起きていた。企業側が従業員のための社会保障費を納めていなかったと抗議している。

 台湾・宝成工業(集団)傘下の裕元工業は、香港マーケットに上場する世界最大手の製靴企業。「ナイキ」「リーボック」「アシックス」など有名ブランドのOEM・ODMを手がけ、運動靴・カジュアル靴の世界生産シェアは約2割に達する。

 当初は欧米エリアを主要出荷先としていたが、裕元工業は近年になって中国事業を強化。全体に占める中国の売上比率が約4割に達した。中華圏では3ブランド「コンバース」「ハッシュパピー」「ウルヴァリン」の独占使用権を取得している。生産拠点シフト。本土の人件費高騰を考慮し、ローエンド製品の生産拠点を中国内陸部や他のアジア地域に移転させる方針。中国のほか、現在はベトナム、インドネシア、バングラデシュに現地工場を保有する。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報