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変貌するラオス (1) 首都で建設ラッシュ

2014年4月17日(木) 23時04分(タイ時間)
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変貌するラオス (1) 首都で建設ラッシュ
【ラオス】「アジアで最も静かな首都」と形容される、ラオスのビエンチャン。呼び名の通り、街の規模はまだまだ小さいのだが、それでもこの10年で急速な変化を遂げた。

 眠っていたような国だったが、ようやく「経済発展」らしき時代を迎えつつあるのだ。その現状を見るため、ビエンチャンに向かった。

 バンコクからビエンチャンに向かう最安の交通機関はバスだが、やはり時間がかかる。そこで私が取る方法は、タイ東北部ウドンタニまで格安航空(エアアジアかノックエア)で飛び、ウドンタニ空港から国境のノンカイまでロットゥー(乗り合いバン)で行くというもの。ノンカイからはタイ・ラオス第1友好橋を渡り、ラオス側に入ったらバスで40分ほどでビエンチャン中心部に到着する。これなら所要3時間ほど。料金は航空運賃次第だが、早めの予約なら合計1000―1500バーツといったところか。

 もっともいまでは、ラオスにもラオ・セントラル航空という格安航空ができ、バンコクとの間を結んでいる。まだやや割高感があるが、両都市間の航空需要が高まれば便数も増え安くなっていくだろう。

 ビエンチャンはあちこちで建設ラッシュを迎えていた。ホテル、アパート、レストラン……。そして街の中心部では、中国企業によって巨大複合モール、その名も「ワールドトレードセンター」の建設が進む。コンドミニアムとデパート、レジャー施設、オフィス棟からなるラオス初の本格的なモールだ。

 ひと昔前までは、伝統的な市場しかなかった。国で唯一のデパート「タラートサオ」も、服と土産物と電化製品を売るだけの貧相なものに過ぎなかった。それがいまやバンコクのような大型モールなのだ。ワッタイ国際空港のそばにもシンガポールと中国資本による「メガモール」が今年オープン予定。さらに5つ星ホテルが次々と着工された。

 「ラオスの経済は好調です。2013年の経済成長率は8・3%と高い水準で推移、さらにWTO(世界貿易機関)にも加盟しました」
 と語るのはビエンチャン駐在のビジネスマン。特にこの数年は民間、公務員ともに給料の上昇が続いている。

 「まだまだラオスは自国でモノを生産することが難しい。だから周辺国からの輸入に頼っています。主にタイ、中国、ベトナムなのですが、この3カ国の給与水準の上昇がラオスの物価にも反映され、これを受ける形で賃金が上がっているという一面もあります」(同前)
 こう聞くと不健全なインフレのようにも見えるのだが、景気はいいのだという。特に前述したような建設業が活況だ。

 2009年にシーゲーム(東南アジア競技大会)、2012年にASEM(アジア欧州会合)と、国際大会・会議を開催したことをきっかけに、大型ホテルや新しい道路の建設が進み、それはいまでも続いている。地方では道路開発や架橋などの大規模なインフラ整備が進む。その多くが中国や日本などの外資によるものだが、確かに資本は流れ込んでいるのだ。 (文・写真、室橋裕和)
《newsclip》

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