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中国:家政婦報酬が10年で最大6倍に急騰、大卒者の初任給超える

2014年4月21日(月) 12時58分(タイ時間)
【中国】上海市で家政婦の賃金相場が高騰している。

 産後1カ月の産婦と乳児の世話をする「月嫂(ユエサオ)」と呼ばれる家政婦の月収は、2004~13年の10年間で3.5~4倍に上昇。幼児の世話や教育面などをサポートする「育児嫂」に至っては5~6倍まで高騰しており、いずれも大卒者の初任給を超えているという。新聞晨報が16日付で伝えた。

 家政婦の紹介など家政サービスを提供するサイト「雲家政」が15日発表した、上海市の家政婦賃金についてのリポートで明らかになった。住み込みで働く家政婦の報酬は4~5倍、高齢者の世話をする家政婦は3.5倍に急騰。時給も3倍に跳ね上がっている。一方、上海市の13年の大卒者の平均初任給(税引き前)は4417人民元。ここ10年間での増加幅は2.2~2.3倍と家政婦を大きく下回る。

 江蘇省南通市出身の祁さんは、短大で幼児教育を専攻。卒業後に保育士として働き始めたが、3年後に家政サービス業界に転職、育児嫂となった。世話をするのは2~3歳の子ども。規則正しい生活を送る、自分で服を着替える――といった習慣をつけさせるほか、早期教育も担当する。育児嫂になってすぐの09年当時は2900人民元だった月収は、現在では6000~7000人民元まで増えた。

 月嫂についても、月収は04年の2000~2500人民元から13年には7000~1万人民元に急増。業界関係者は「月嫂を1人雇うのに、夫婦の1カ月分の給料を合わせた程度の費用がかかる」と指摘する。こうした中で「雲家政」では、顧客の利便性を考慮し、月嫂サービスに対する分割払い制度の導入を検討し始めた。

 家政婦の賃金は09年ごろから大卒者の初任給の平均程度に近づき、10年には、高齢者の世話をする家政婦を除けば、大卒者の初任給を超えた。家政紹介業者の上海君潔家庭服務によると、パートタイムで働く家政婦は時給が18~25人民元で、「“敏腕家政婦”は1カ月当たりの収入が8000人民元程度に達する」という。
《亜州IR株式会社》


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