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狂牛病発生地のブラジル産牛肉、中国各地に拡散の疑い

2014年4月22日(火) 12時19分(タイ時間)
【中国】ブラジルの狂牛病発生地区から輸入された牛肉を販売していた容疑で勾留中の被疑者8人が、江蘇省灌雲県で近く起訴される。地元検察が発表した。

 8人は国が輸入を禁止したブラジル産牛肉を地元当局に見咎められる今年1月初めまでに300トン以上販売。少なくとも1300万人民元(約2億1402万円)を超す売り上げを違法に得ていたとされる。中国政府系メディアが21日までに伝えた。

 2012年末、国家質量監督検験検疫総局と農業部は「狂牛病が発生したブラジル産の牛肉及び加熱処理牛肉について、輸入許可証の発行を停止する」との共同声明を発表した。しかし、安価で仕入れられることから、犯行グループはその後もブラジル産牛肉を買いつけ、違法であることを知りながら、大量に売りさばいていた。一般的な加熱処理牛肉の仕入価格は、1キログラム当たり120~140人民元(約2000~2300円)だが、ブラジル産は同60~80人民元(約1000~1300円)で、コストが半分ほどに押さえられたという。8人の被告は、広東省、広西チワン族自治州、湖北省、河南省などから、未検疫のブラジル産牛肉を仕入れ、灌雲県の大規模な輸入農作物市場で販売していた。買われた牛肉は、その後中国各地へ広がっていった可能性がある。

 起訴に至るまでの経緯は、今年1月初旬、同市場でブラジル産牛肉が販売されていることに気づいた同県工商行政管理局員が、それを地元警察へ通報したことから始まる。1月18日、警察はこれを正式に立件し、3月18日、容疑者8人を逮捕。そして4月3日、容疑者8人の身柄が送検され、10日、起訴されることが決まった。

 検察によると、8人の被告は、2013年4月28日に公布された「最高人民法院、最高人民検察院の食品安全問題刑事事件準拠法に関わる法解釈」に基づいて裁かれる。このことから検察は「まず有期懲役に処されることは間違いない」と判断しているが、さらに証拠を固めるため、今も調査が続けられている。違法ブラジル産牛肉の入手ルート、それが中国各地にどの程度拡散したかなどについては、詳しい調査結果を待たねばならない。また、この一件は、社会的反響が大きいと予想されることから、公安部の直轄監督事案に指定されている。
《亜州IR株式会社》


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