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中国:地下鉄に巣くう「プロの物乞い」、マンション保有者も

2014年4月23日(水) 12時02分(タイ時間)
【中国】地下鉄車内を仕事場とする「プロの物乞い」と、彼らを取り締まる地元管理当局とのいたちごっこが江蘇省南京市で繰り広げられている。

 地下鉄の大規模改修工事が20日から始まったことに伴い、物売りや偽領収書売り、ダフ屋などの姿は駅構内から消えた。しかし物乞いだけは、これまでと変わることなく「ゲリラ攻撃」を仕掛けているという。中国政府系メディアなどが21日付で伝えた。

 「プロの物乞い」は、2~4人民元(約33~66円)の乗車切符を買ってホームに入場する。たったこれだけの元手で、南京市地下鉄の57駅、80車両を自由に往き来することができる。もし車両1両につき2人民元を恵んでもらうことができれば、6両編成、片道30分の1号線で物乞いをした場合、1日8時間、月26日働くと計算して、月収は4992人民元(約8万2000円)に上る。もちろん税金を引かれる心配はない。

 また彼らは視覚障害や四肢不自由を装い、駅構内にしばしば奇妙な光景を出現させている。ある若い物乞い男性は、“弱った”脚で歩く代わりに両手で身体を支えて前へ進んでゆく。手には空き缶も持っているので、彼が動くと、絶えず硬貨の擦れあう音が響く。しかし、いったん警備員が現れるや、彼はスッと立ち上がり、見事な健脚ぶりで飛ぶように逃げ去る。この様子を見て人々は唖然とするしかない。

 南京市地下鉄の警備責任者は、この物乞い男性について、「100回以上捕まえて罰金を科しているが、まったく懲りる様子がない。毎日500~1000人民元(約8000~1万6000円)を恵まれているので、家計は潤い、市内にマンションを2部屋所有している。少し脚を引きずるだけで、もちろん普通に歩くことができる」と明かした。そして市民へ向け、「善意から金を恵む気持ちは十分理解できる。だが、正式な慈善団体を通して寄付するなど、別な方法がたくさんある。地下鉄構内を、まともに働かない彼らの楽な仕事場にしてはならない」と呼びかけた。
《亜州IR株式会社》


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