RSS

中国人の読書量は年平均4.77冊、電子書籍が浸透

2014年4月24日(木) 11時54分(タイ時間)
【中国】「第11回全国国民読書調査」の結果が21日、北京で公表され、中国人の読書量が増えていることが明らかになった。

 成人中国人の2013年平均読書量は、紙媒体の本が前年比0.38冊増の4.77冊、電子書籍が同比0.13冊増の2.48冊となっている。また「電子書籍を読んだことがある」と答えた成人の割合が前年比9.8ポイント増の50.1%に達し、調査開始後初めて過半数を上回る結果となった。新華網が22日付で伝えた。

 「第11回全国国民読書調査」は、29省74都市の4万600人を対象に、2013年9月から行われた。成人の読書量は、紙媒体が7年連続、電子媒体も4年連続で、ゆるやかに上昇している。一方、新聞・雑誌など定期刊行物の購読量は下降の一途をたどっていることが分かった。成人1人当たりの新聞購読数は2012年の77.2回から6.35回/年に、同雑誌購読数は12年の6.56回から1.05回/年へ大幅に減少している。また、以上の統計結果に含まれない未成年の読書量については、教科書、参考書を含まない紙・電子書籍を合わせた統計が、前年比1.48冊増となる6.97冊に上昇した。

 さらに、今回の統計では、電子書籍の急速な普及が顕著になった。「パソコン、タブレット、スマートフォン、電子書籍リーダーなどを使い、ネットからダウンロードした本や、メモリーカードで提供された書籍を読んだことがある」と答えた成人回答者は過半数を超えた。このうち90%以上の回答者は、年齢が49歳以下だった。彼らが電子書籍を読むことに費やす時間は、1日平均21.7分で、前年より5.18分伸びた。電子書籍を選ぶ理由については、「便利さを享受したい」との答えが全体の60%を占めた。「いつでも読める」こと、「ニュース内容を簡単に検索できる」ことが、利点として挙げられている。専門家は、「電子書籍を読み始めた人は、もう紙媒体へは戻らない。この調査結果は、電子書籍が既存の出版メディアにあたえつつある打撃を如実に示すものだ」と分析した。

 また、「有料電子書籍を購読して読みたい」と答えた人は前年比1.4ポイント減り38.7%に減少した。これは、ネット上で提供される書籍は無料で読むものという中国特有の固定観念がある以外に、微信(ウェイシン=中国版インスタントメッセンジャー)などニュースリーダー機能を備えた専用アプリが多数登場していることに深く関係している。文字数制限があり断片的な情報しか発信できない微博(ウェイボー=中国版ツイッター)とは異なり、微信などのアプリは、豊富なニュースリーダー機能により、一部ユーザーの読書欲を満たすだけの役割を果たしているからだ。前述の専門家は、「微信を使った読書スタイルに対応する商業モデルはまだ確立されてない。これは、世界中が直面している課題だ」と解説している。
《亜州IR株式会社》


新着PR情報