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中国:丸紅子会社社員3人を中国が身柄拘束、大豆貿易に絡んだ紛糾か

2014年4月25日(金) 11時56分(タイ時間)
【中国】丸紅(8002/東証)子会社の中国人社員3人が中国当局に身柄拘束された。これら社員は、コロンビアに設立した穀物子会社コロンビア・グレインに所属する。

 丸紅が24日に発表した。「容疑などの詳細に関しては、内容をみていないので理由が分からない」と説明している。

 うち少なくとも1人は、青島税関に拘束された。消息筋情報によると、身柄拘束の背景には、大豆貿易に絡んだ紛糾がある。「輸出国のコロンビアが価格を操作し、丸紅子会社とともに課税を逃れている」とする通報が匿名で寄せられたという。

 丸紅を巡っては、山東晨曦集団傘下の大豆輸入中国最大手、宏日粮油公司との間で商取引上の確執があったと伝えられている。信用状に絡み、宏日粮油が2013年に不利益を被る事例が発生。丸紅側の責任を追及する声も生じていたとされる。

 なお、大豆貿易を巡ってはこのところ、中国の大豆輸入業者による船舶貨物の契約不履行(デフォルト)が相次いだ。米国産やブラジル産の輸入契約について、今年に入って少なくとも50万トン分のデフォルトが起きている。金額ベースでは約3億米ドル(約306億円)に上る。この背景には、国内大豆圧搾企業の経営難がある。輸入業者は海外大豆を仕入れる際、少なくとも1カ月前に発注しなければならない。顧客である国内圧搾企業からの受注がその際の見込みよりも少なかった場合は、輸入契約を履行するよりも、違約金を払ってでも契約破棄した方が損失幅を小さくとどめられるためだ。国内の大豆供給過剰を警戒し、銀行が輸入業者への信用状(L/C)発行を停止したこともデフォルトの一因とみられる。「輸入業者が信用状を得られずに、中国の港に到着したパナマ籍の大豆貨物船5、6隻が貨物を卸せない状況にある」との情報も流れた。この大豆貨物のデフォルトでは、丸紅も損失を被ったと伝えられていて、事件の渦中にある。

 中国では、「食糧貿易で丸紅のプレゼンスが過度に高まっている」と懸念する見方が浮上していたようだ。中国が毎年輸入する大豆6300万トンのうち、丸紅1社の取扱量は約1200万トン(輸入シェア19%)に上る。これに100%出資の米穀物大手Gavilon Holdingsを加えた場合、取扱量は1500万~1600万トンに拡大し、輸入シェアは2割を超える。
《亜州IR株式会社》


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