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中国:シェールガス開発、探査・開発コスト高が民間参入の壁に

2014年4月26日(土) 17時47分(タイ時間)
【中国】重慶市のフ(さんずいに倍のつくり)陵区で開発を進める大型シェールガス田について、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)は、ガス田全体を発見するまでに費やした初期費用が25億人民元(約409億円)に上ったことを明らかにした。

 発見前につぎ込んだ巨額資金が実質的に“地下に消えた”ことを意味する。過去の探査経費も加えると、この額は50億~70億人民元に膨らむという。同社が同ガス田の探査コストに言及するのは初めて。「巨額を投じて探査井を掘削してもガスが出るとは限らない」といった探査のリスクやコストの高さが、民間企業のシェールガス分野への進出を阻む最大の障壁といえる。毎日経済新聞が25日付で伝えた。

 グループ企業である中石化江漢油田分公司の孫健・総経理によると、シェールガス探査では、探査井を1カ所掘削するのに最大で7000万人民元を要する。中国ではこれまでにシェールガス探査・開発権の競争入札が2回実施されたが、応札企業はほぼ国有企業で占められ、民間企業はほぼ皆無だったという。多くの専門家も「シェールガス探査・採掘には莫大な資本が必要。ガス田が見つかっても中国は地形が複雑で掘削リスクも大きく、つぎ込んだ資金が無駄になる可能性も高い」と指摘した。

 また中国政府は15年までのシェールガス開発に補助金を給付する旨を02年の時点で明示したが、審査プロセスなどの問題で同グループはまだ補助金を受けていないとされる。

 もっとも、クリーンエネルギーとして中国がシェールガス開発を推進する流れが止まることはなさそうだ。中国石油化工は2013年の年報の中で、14年の設備投資予算1616億人民元の半額を超える879億人民元を石油・ガス田の探査・開発事業に振り向ける方針を明らかにしている。その重点はシェールガスや炭層メタンガスの開発事業だ。

 同じく国営石油会社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)についても、「14年はシェールガス開発に過去数年の3倍以上となる100億人民元を投じる予定だ」とこのほど伝えられた。
《亜州IR株式会社》


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