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中国:入居しても水がない...、急激な都市化推進のひずみ

2014年5月9日(金) 19時51分(タイ時間)
【中国】都市化が急速に進む中国の各地方都市で、水不足の問題が広がりつつある。

 ニュータウンや工業団地を整備した後で、生活用水や工業用水を探す――といった本末転倒なケースが続出している状況だ。これらは、水源の確保が都市の成長ペースに追い付いていないことによって引き起こされている。第一財経日報が7日付で伝えた。

 その典型例とされるのが、河南省の鄭州航空港区。世界最大のスマートフォン(スマホ)生産拠点と称される。台湾・鴻海精密工業(2317/TW)傘下のEMS世界最大手、富士康科技集団の1工場だけでも従業員26万人が在籍。同区は「2020年までに面積を100万平方キロに拡大し、150万人の人口を受け入れる」という壮大な計画を掲げる。しかしこの近代工業団地は発足直後から“使用可能な水がない”という窮地に立たされてきた。

 現地の水利当局関係者も、「当初は黄河の水を利用した浄水場を建設する予定だったが、後になって水量を確保できないことが判明した。今は新たな水源を探しているところだ」と現状を吐露している。

 内モンゴル自治区バヤンノール市の臨河区も水不足が深刻。ここ数年で都市化が急ピッチで進められる中で、人口と水との間のギャップが浮き彫りとなった。最も深刻な時には、数万人が生活用水を確保できない状況に陥ったという。住宅団地の4階以上の世帯では、ほぼ1日中、蛇口から水が出ない状態だ。厳しい水不足の原因についてバヤンノール市の水道当局関係者は、「人口がこの数年で十数万人の規模で急増するなか、すでに臨河区では給水能力を超えた」と報告している。
《亜州IR株式会社》


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