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中国:富豪2世ばかりを狙った恐喝事件、被害総額3億円以上

2014年5月9日(金) 19時51分(タイ時間)
【中国】「富二代」と呼ばれる金持ちの子女に「大きなプロジェクトがある」ともちかけて近づき、違法賭博へ引き込み、巨額の借用書へサインを強要していた広東省仏山市を牛耳る反社会勢力の構成員49人が2013年6月に逮捕されていたことが分かった。

 同市の南海区警察が6日に行った会見で明らかにした。これまですでに41人が送検・起訴されている。

 被害者の1人は、父親が同市で従業員30数人を率いて金属加工工場を経営する、今年21歳の男性だ。2012年6月、当時19歳の被害者は、小学校からの同級生に「広西チワン族自治州の玉林市で服飾関係の大きなプロジェクトがある」と話をもちかけられる。幼なじみの言葉を信用した被害者は、玉林市を訪れてプロジェクトパートナーと会うが、さっぱりビジネスの話にならなかった。

 3度目に幼なじみとともに玉林市を訪れた同年7月、ホテル内にしつらえられた豪華なカラオケボックスで、被害者は6、7人の大人数で現れたプロジェクトパートナーに酒を強要される。このとき、数杯も空けないうちに強い目眩を覚えた被害者は、のちに「酒に薬が混入されたようだ」と供述している。その後ビジネスパートナーたちは被害者を賭博ゲームに誘い、「賭け事は1度もしたことがない」と固持する彼を、あの手この手でいいくるめて参加させる。高レートの博打で被害者は、わずか10数分後に240万人民元(約3921万円)の負けを背負った。「トイレに立った友人の替わりに打っただけだ」という主張も聞き入れられず、幼なじみと分担した額面120万人民元の借用書にサインを強要されたとき、被害者は友人も一味の仲間だったことに気づいた。

 仏山市へ戻った被害者は、脅迫者の要求にしたがって、彼らの息がかかった地元の金融会社に金を借りる。こうして元の違法賭博負債が書類上合法的な契約に変わり、元金・利息合わせて140万人民元の借金を背負うことになった。それから間もなく、借金取りが被害者の父親のもとに現れ、数々の嫌がらせをして金を取り立てるようになった。しかし、息子が賭け事に手を出すなどあり得ないと知る父親は、断固としてこれを拒否し、13年2月、地元警察へ通報した。

 捜査を進めた警察は、同じ手口で騙された被害者が同地区に50人以上いることを突き止めた。しかし、様々な理由から被害者は、警察へ届け出ることなく泣き寝入りしていた。徹底した調査で容疑を固めた警察は、13年6月22日夕方、200人体勢で数カ所の暴力団拠点へ一斉に踏み込み、容疑者38人を逮捕。その後、現場から逃亡した容疑者11人の身柄も拘束した。現在まで50数人の被害者により、60件の罪状で立件されている。被害総額2000人民元のうち、実際の賭博負債に当たる金額は約600万人民元で、残りは利子として請求されたものだったことも分かっている。
《亜州IR株式会社》


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