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中国:深センで中古住宅の投げ売り続出、“プロ投資家”が市場撤退

2014年5月12日(月) 13時39分(タイ時間)
【中国】“不動産投機ノウハウの発祥地”とも称される広東省深セン市でこのところ、不動産投資会社が保有中古物件を投げ売りする動きが目立ってきた。

 厳格な不動産引き締め策が実施される中で、同市には会社を興して法人名義で住宅を購入する、いわゆる“プロ投資家”が多数存在する。深セン市の不動産市場を知り尽くした彼らの売り急ぎ行為については、同市不動産価格の値崩れを見越した動きだ――とする悲観論が一部で浮上している。経済観察網が8日付で伝えた。

 直近では、龍華新区の中古集合住宅150戸が突如売りに出された。同物件を保有していたのは不動産投資会社。旧市街地の再開発事業として同物件が竣工した09年に、完成と同時に買い占めていた。当時の平米当たり購入価格は1万7000人民元(約27万7200円)。周辺エリアの中古住宅相場は足元で2万3000人民元に高騰していたため、「売り時」と判断したようだ。実際、同市の住宅相場に関しては、「今度の上昇余地は限られる」との見方が業界関係者の間で優勢となっている。

 このほか、購入まもない物件を手放す投資会社もみられた。このほど売りに出された福田区の高級オフィスもその一つ。同物件はもともと社員寮として90年代に建てられた後、13年になってある投資会社が購入。高級オフィスビルに改装していた。

 深センだけでなく中国の他都市でも、投資会社が中古物件を投げ売るケースが報告されている。アナリストは、「過去数年の建設ラッシュを経て、中国の不動産市場は今後、安定・停滞期に入る。供給過剰がみられる地域では不動産相場が下落に転じるだろう。投機抑制政策が常態化する中で、投機筋は保有物件を処分した後、市場から撤退する可能性がある」と見通した。
《亜州IR株式会社》


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